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<スズケンDIアワー> 平成19年8月30日放送内容より スズケン

添付文書の副作用の中に見られる症候群(12)
DIC(播種性血管内凝固症候群)


帝京大学 名誉教授
清水 直容

icon DICとは

 今日は播種性血管内凝固症候群(Disseminated Intravascular Coagulation:DIC)と呼ばれ、添付文書にも後ろにカッコで、DICと書かれている症候群についてお話したいと思います。

播種性血管内凝固症候群1/2

 概念的には、血管の中で凝固系の活性化によって血液凝固の血栓がおこるというもので、その結果、血小板減少により出血がおこります。その小さな血栓が多くの臓器におこると、虚血になり、その臓器の機能障害が発現するというものです。
 もともと凝固とは、外からの傷や、最近では血管の内皮細胞に傷害がおこるなど血管に傷がついた時、また動脈硬化や、蓐瘡のアテローマなどがおこると、血栓ができます。それとは直接に関係ないのですが、その血栓が体中にできるというものです。これは日本が世界に先駆けまして1988年に、悪性腫瘍によるDICの診断基準を作り、その後、それが世界的にも採用され、世界的な診断基準ができ上がっております。

DIC2/2

 ただ、これらは医薬品によるものではなくて、疾患としてDICをおこすもので、後でどういう疾患でDICをおこすかを事前に知っておかなければ、その疾患では医薬品を使う前にDICがおこっていて、それを進展させるかもしれない、それらの疾患ではDICがおこるということを知ってることがが、医薬品との因果関係を解明するにあたっては必要なことであります。

 

提供 : 株式会社スズケン

      

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