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<スズケンDIアワー> 平成19年10月18日放送内容より スズケン

緑内障治療点眼薬 トラボプロスト


慶應義塾大学麻酔学 医長
中元 兼二

icon トラボプロストの副作用

0.004%トラボプロストの眼局所副作用と頻度

 トラボプロストの副作用に関しては、これまで重篤な報告はありませんが、結膜充血および睫毛が太く、長くなる、濃くなるといった睫毛の変化が、ラタノプロストより多く報告されています。米国の12ヶ月間の報告によると、0.004%トラボプロスト点眼群の半数近くに、軽度の結膜充血及び睫毛変化を認めています。その他の副作用としては、虹彩色素沈着など、これまでもラタノプロストなどで見られた、プロスタグランジン関連薬特有の副作用もありますが、頻度は少なく、2.5〜4%程度と報告されています。
 以上、トラボプロストの眼圧下降効果と副作用について、これまでに報告された論文を元に解説しました。

icon トラボプロストに関する留意点

 最後に、トラボプロストに関して注意すべき点を挙げます。一つ目は、これまでに出版されている臨床報告はいずれも外国からのものであり、日本人におけるトラボプロストの臨床効果については、現時点では明らかでないことです。2つ目は、今回、日本で発売されたトラボプロスト点眼液は、諸外国で汎用されているトラボプロスト点眼液とは異なり、塩化ベンザルコニウムという防腐剤を使用していない製剤であることです。塩化ベンザルコニウムは、点眼薬の一般的な防腐剤として使用されていますが、特に長期に使用することにより、角膜上皮や結膜に障害を引き起こすことが知られています。今回、本邦で発売された塩化ベンザルコニウムを含まないトラボプロスト点眼液は、従来品より角膜および結膜に優しい薬剤であり、これまで報告されたトラボプロストの眼局所の副作用を軽減させることが期待できます。

 

提供 : 株式会社スズケン

      

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