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<スズケンDIアワー> 平成19年12月20日放送内容より スズケン

話題の新薬2007(4)


獨協医科大学 名誉学長
原田 尚

icon 癌疼痛治療薬:オキシコドン塩酸塩水和物

 次に癌の疼痛治療薬オキシコドン塩酸塩水和物についてお話します。

オキシコドン塩酸塩水和物

 オキシコドン塩酸塩はテバインを原料として合成され、欧米はじめ各国で広く使用されてきましたが、同水和物を有効成分とする速放性製剤が癌疼痛治療薬として開発されました。
 効能効果は中等度から高度の疼痛を伴う各種癌における鎮痛であります。通常、成人では本薬1日10〜80mgを4回に分割し、経口投与します。臨床成績は投与15分以内から効果が認められ、30分以内に85%の症例で有効とされております。禁忌は重篤な呼吸抑制のある患者、重篤な慢性閉塞性肺疾患患者、けいれん状態の患者等々であります。副作用は63%に見られ、便秘、嘔気、嘔吐、眠気、傾眠などであり、重大な副作用としてはショック、アナフィラキシー様症状、依存性、呼吸抑制、錯乱等の見られることがあります。

icon 全身麻酔用鎮痛剤:レミフェンタニル塩酸塩

 次に全身麻酔用の鎮痛剤:レミフェンタニル塩酸塩についてお話します。

レミフェンタニルの構造式

 この薬は英国において合成された超短時間作用のオピオイド鎮痛剤で、選択的ニューオピオイドアゴニストとしての薬理学的作用を維持しながら、血液及び組織内に存在する非特異的エステラーゼによってすみやかに代謝され、蓄積性がない特徴があります。
 効能効果は全身麻酔の導入及び維持における鎮痛であります。成人では他の全身麻酔剤を必ず併用する必要があります。通常、本薬を0.5μg/kg/分の速度で持続静脈内投与します。また、麻酔維持には0.25μg/kg/分の速度と致します。臨床検査値の異常を含む副作用は67%に見られ、血圧の低下41%、敘脈22%、悪心18%の他、悪寒、嘔吐などの見られることがあります。また、重大な副作用としては筋硬直、呼吸抑制、血圧低下、徐脈、ショック、アナフィラキシー様症状等の見られることがあります。

 

提供 : 株式会社スズケン

      

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