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<スズケンDIアワー> 平成19年12月20日放送内容より スズケン

話題の新薬2007(4)


獨協医科大学 名誉学長
原田 尚

icon ファブリー病治療薬:アガルシダーゼアルファ(遺伝子組み換え)

 次にアルファアガラクトシダーゼ酵素製剤:アガルシダーゼアルファについてお話します。

アガルシダーゼアルファ

 ファブリー病では細胞内ライソゾーム中のアルファガラクトシダーゼAが先天的に欠損あるいは低下するため、糖脂質が多くの組織の細胞内に蓄積し、多彩な臨床症状を呈します。この薬は米国において遺伝子組換操作によってヒト線維細胞から生産されたアルファガラクトシダーゼ製剤であります。
 効能・効果はファブリー病であります。1回体重1kgあたり0.2mgを生食100mlに融解して隔週、点滴静注します。使用上の注意としてアナフィラキシーショックが起こることがありますが、この際には直ちに中止します。また、投与中、あるいは投与終了後、1時間以内に悪寒、顔面紅潮等のアレルギー反応の現われることがあります。このような患者さんでは本薬投与1〜3時間前に抗ヒスタミン剤、副腎皮質ホルモン等の前投薬を行うのが良いとされております。臨床検査値異常を含む副作用は12例中10例に見られ、発熱、悪寒、全身倦怠感、四肢疼痛、熱感等であり、重大な副作用としてはアナフィラキシー様症状の見られることがあります。

icon アレルギー性疾患治療薬:塩酸フェキソフェナジン

 次にアレルギー性疾患治療薬:塩酸フェキソフェナジンについてお話します。

塩酸フェキゾフェナジンの構造式

 この薬はH1受容体拮抗作用の他、各種ケミカルメディエーターやサイトカインの遊離抑制作用、好酸球遊走抑制作用を示し、中枢抑制作用の弱い特徴があります。すでに成人のアレルギー性鼻炎、じんましん等々に対して承認されておりますが、今回は小児患者に対する適応拡大が承認されました。
 効能・効果はアレルギー性鼻炎、じんましん、皮膚疾患に伴う掻痒であります。通常成人及び12歳以上の小児では1回60mgを1日2回経口投与、7歳以上12歳未満の小児では、1回30mgを1日2回経口投与致します。臨床検査値の異常を含む副作用は8%に見られ、眠気、喘息増悪、ALT、γ-GTPの上昇等の見られることがあります。また、重大な副作用としてはショック、肝機能障害、黄疸等の見られることがあります。

 

提供 : 株式会社スズケン

      

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