秀和綜合病院 副院長
塚本 雄介
はじめに
本日は新しく発売されましたシナカルセト塩酸塩(商品名レグパラ)についてのお話をしたいと思います。
このシナカルセト塩酸塩とは、とても新しいタイプの薬剤です。この薬剤はカルシウム受容体作動薬という種類に属しますが、このカルシウム受容体作動薬という言葉はとても耳に新しいことと思います。シナカルセト塩酸塩は維持透析下の二次性副甲状腺亢進症を対象とした医薬品として開発されました。そこで、この薬剤のご説明をする最初に、カルシウム受容体作動薬とは何かを少し説明させていただきたいと思います。
カルシウム受容体とは
カルシウム受容体とは、副甲状腺の細胞膜に存在し、血液中のカルシウムイオン濃度が減少すると、このカルシウム受容体が作動し、そして副甲状腺ホルモンが血中に分泌されます。副甲状腺ホルモンは腎臓や骨に働きかけ血液中にカルシウムを再度増加させるという働きのあるホルモンです。そしてこのカルシウム受容体を通じて、カルシウムのシグナルが副甲状腺ホルモンにつながるということです。
さて、維持透析・慢性腎不全患者の多くで、そのカルシウムとリン代謝はとても重要な、中心的な合併症になります。この二次性副甲状腺機能亢進症を少しご説明したいと思います。
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