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<スズケンDIアワー> 平成20年1月24日放送内容より スズケン

維持透析下の二次性副甲状腺機能亢進症治療薬シナカルセト塩酸塩


秀和綜合病院 副院長
塚本 雄介

icon シナカルセト塩酸塩使用上の注意

 もっとも一般的に見られる副作用が吐気や嘔吐です。これは、この薬剤を服用した後に起きうる副作用ですが、これまでの治験の経過では、この吐気や嘔吐というのは全体の10人に1人〜2人程度に現われていました。この吐気に関しては通常の制吐剤を用いれば通常は抑制が可能です。副作用の特徴としては投与量が増量すると、それだけ発現する可能性が高くなってまいります。しかし、投与を続けますと、こうした吐心・嘔吐は次第に消失して、ほとんどの患者様でこの薬剤の投与が可能でした。
 もうひとつの副作用は前述のように、カルシウム濃度が低くなりすぎることです。これについては十分に気をつけてください。使用上の注意としてはもともと低カルシウム血症を起こしている患者様、けいれん発作のある患者様、肝機能障害のある患者様には慎重投与ないしは使用しないということが重要かと思われます。   
 また、血清のカルシウム濃度を低下させますので、定期的な心電図の検査により、特にQTc時間の延長には気をつけて使っていただけたらと思います。

  以上、新しい二次性副甲状腺機能亢進症の治療薬としてのシナカルセト塩酸塩について本日は述べさせていただきました。特にこの薬剤により、これまで達成が困難でありましたK/DOQIガイドライン及び日本透析医学会の二次性副甲状腺機能亢進症ガイドラインの目標カルシウム濃度、リン濃度、そしてPTH濃度の遵守できる症例数が飛躍的に増加することが期待されます。

 

提供 : 株式会社スズケン

      

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