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<スズケンDIアワー> 平成20年2月14日放送内容より スズケン

小児用抗ヒスタミン薬ロラタジン


日本医科大学耳鼻咽喉科学 准教授
大久保 公裕

icon ロラタジンの特徴

 ロラタジンは世界中で幅広くその有効性と安全性が認められている第2世代抗ヒスタミン薬です。2007年現在、世界110カ国以上で承認されています。

ロラタジンの用法・用量

 本邦においては「錠剤10mg」が、成人に対するアレルギー性鼻炎、蕁麻疹、皮膚疾患に伴うそう痒を効能・効果として2002年9月発売、その後、2004年11月に「レディタブ錠10mg(口腔内速溶錠)」が発売開始となりました。
 2007年10月に「錠剤10mg」、「レディタブ錠10mg」は7歳以上の小児に対して適応追加の承認取得、2008年1月発売予定の「ドライシロップ1%」は3歳以上の小児及び成人に対して剤型追加の承認取得いたしました。
 ロラタジンの用法は1日1回であり、「ドライシロップ1%」、「錠剤10mg」、「レディタブ錠10mg」と多様で、高いコンプライアンスが期待でき、また「ドライシロップ1%」は、ほのかに甘い味で飲みやすい製剤です。

4鼻症状スコアの変化量

 ロラタジンのアレルギー性鼻炎に対する有効性については、成人と同様に高い有効性が確認されており、プラセボと比較して有意に症状を改善しました。ポララミンの主成分である、マレイン酸クロルフェニラミンと同程度の効果を示したとの報告もあります。国内臨床比較試験においても、クラリチンは対照薬であるケトチフェンとの非劣性が検証されています。

複合スコアの平均

 また, ロラタジンは中枢抑制に関連する作用が少ない、つまり非鎮静性であることも重要な特徴のひとつです。健康成人にパソコンでの数字入力作業による精神運動機能に及ぼす影響を検討したとき、ロラタジン投与群の正しい入力数はプラセボ投与の場合と有意差がありませんでした。
 さらに、近年、アレルギー性疾患そのものが学習能力や集中力に影響を与えるとの報告があります。しかしアレルギー性鼻炎患児の学習能力はプラセボ投与群では健康児と差があったものの、ロラタジンを投与された群ではその差がなかったとの結果が得られています。

海外データ

 ロラタジンは、従来の抗ヒスタミン剤と同程度の効果を示しながら、安全性の面でより改善されており、小児の花粉症を含むアレルギー性鼻炎の特に病型ではくしゃみ・鼻水型に効果が期待されます。しかしアレルギー性鼻炎はもちろん皮膚や他のアレルギー性疾患治療においてもヒスタミンというメディエーターは重要であり、小児用抗ヒスタミン薬ロラタジンは小児アレルギー疾患に有用な薬剤であると考えられます。

 

提供 : 株式会社スズケン

      

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