獨協医科大学 名誉学長
原田 尚
この番組では新しく薬価収載された新薬の中から特に注目される品目について解説しております。今回は2007年度第5回の新薬情報であります。
抗真菌感染症剤:イトラコナゾール
まず、抗真菌感染症剤:イトラコナゾールについてお話します。

イトラコナゾールはトリアゾール系抗真菌剤で、広範で強い抗真菌活性と優れた組織移行性を有しております。すでにカプセル剤として深在性及び表在性の皮膚真菌症や爪真菌症に対する適応が承認されておりましたが、新たに注射剤が開発されました。
効能効果は真菌感染症および真菌感染症が疑われる発熱性の好中球減少症であります。
通常、成人では投与開始2日間は1日400mLを2回に分けて点滴静注。3日目以降は1日1回200mLを点滴静注いたします。副作用は67%で見られ、肝機能障害などが見られることがあります。なお、重大な副作用としてアナフィラキシー様症状、鬱血性心不全、皮膚粘膜眼症候群などが見られることがあります。
抗ウイルス剤:リバビリン
続きまして抗ウイルス剤:リバビリンについてお話いたします。 
リバビリンは1972年に合成されたヌクレオシドアナログの一種でRNAウイルスやDNAウイルスに対して幅広い抗ウイルス活性を示します。はじめは小児のRSウイルス感染症の適応で使用されてきましたが、C型慢性肝炎の治療に対するインターフェロンとの併用療法の有効性が証明され、昨年(2007年)3月に承認されました。
効能効果はペグインターフェロンαとの併用によるC型慢性肝炎でセログループ1ないし2で、HCV-RNAが高値の者。あるいはインターフェロン療法が無効、またはインターフェロン単独療法後に再燃したものとされています。ペグインターフェロンα2aと併用してリバビリンを体重60kg以下の方では1日朝食後200mg、夕食後400mgを経口投与。60kg以上の方では朝夕各400mgを、また80kg以上の方では朝400mg夕600mgを経口投与いたします。この薬は催奇形性が報告されていますので、妊婦または妊娠の可能性のある婦人では禁忌です。副作用はインターフェロンとの併用で全例に見られ、発熱、注射部位の反応、倦怠感、白血球減少などであり、重大な副作用としては貧血、汎血球減少症、再生不良性貧血、間質性肺炎、うつ病などが見られることがあります。
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