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<スズケンDIアワー> 平成20年3月6日放送内容より スズケン

話題の新薬2007一(5)


獨協医科大学 名誉学長
原田 尚

icon 遺伝子組み換え型製剤:ルリオクトコグ アルファ

 次に血液凝固第8因子製剤:ルリオクトコグ アルファについてお話いたします。

ルリオクトコグアルファの構造式

 米国で開発された世界初の遺伝子組換え型血液凝固第8因子製剤は1992年米国で、1996年わが国でも承認されましたが、病原性因子の伝播の危険性を完全に除去できない欠点がありました。この薬はプラズマアルブミンフリー製法によって、これらの欠点を除いたものであります。効能効果は血液凝固第8因子欠乏患者に対して血漿中の血液凝固第8因子を補い、その出血傾向を抑制いたします。この薬を添付の溶解液に溶解し、ゆっくりと静注または点滴注入いたします。副作用は20%に見られ、頭痛、めまいなどであります。

icon 抗悪性腫瘍剤:ボルテゾミブ

 次に抗悪性腫瘍剤:ボルテゾミブについてお話いたします。

ボルテゾミブの構造式

 この薬は米国で開発されたプロテアゾームを選択的かつ可逆的に阻害して抗悪性腫瘍作用を呈します。世界77カ国において承認され、わが国でも昨年10月に薬価収載されました。
 効能・効果は再発または難治性の多発性骨髄腫です。通常、成人では1日1回体表面積あたり1.3mgを週2回、2週間静脈内投与して、のち10日間休薬します。これを1サイクルとして治療を繰り返します。なお、次回の投与には最低72時間の間隔を開けることとされております。 
 副作用は全例に見られ、貧血、リンパ球・白血球の減少症などであり、重大な副作用としては肺障害、心障害、ニューロパシーなどが見られることがあります。

icon 抗悪性腫瘍剤:リン酸フルダラビン

 同じく抗悪性腫瘍剤:リン酸フルダラビンについてお話します。

リン酸フルダラビンの構造式

 リン酸フルダラビンはプリン環にフッ素を導入したアデニンヌクレオシド誘導体で、米国において創薬され1999年以降、貧血または血小板減少症をともなう慢性リンパ性白血病を適応症として認可されてまいりましたが、今回は再発または難治性の低悪性度のB細胞性非ホジキンリンパ腫及びマントル細胞リンパ腫を適応症として認可されました。通常、体表面積あたり40mgを1日1回5日間経口投与し、これを1クールとして投与を繰り返します。副作用は全例に見られ、悪心、食欲不振、リンパ球減少症などであり、重大な副作用としては骨髄抑制、間質性肺炎などが見られることがあります

 

提供 : 株式会社スズケン

    

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