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<スズケンDIアワー> 平成20年3月13日放送内容より スズケン

医薬品・医療機器等安全性情報 最近の話題(11)


NTT東日本関東病院 薬剤部長
折井 孝男

 リン酸オセルタミビル(タミフル)について、平成19年12月25日に開催された薬事・食品衛生審議会医薬品等安全対策部会安全対策調査会における検討結果等の概要が医薬品・医療機器等安全性情報No.243に参考資料として掲載されたので、その内容について紹介します。

icon タミフルの精神・神経症状について

タミフルの承認年月

 リン酸オセルタミビル(商品名:タミフル、以下タミフル)の安全対策の経緯等については、 タミフルは、A型又はB型インフルエンザウイルス感染症、カプセル剤については、その予防を含む適応をもつ経口薬剤です。我が国では、平成13年2月から販売されています。
 タミフルによる「精神・神経症状」については、因果関係は明確ではないものの、医薬関係者に注意喚起を図る観点から、平成16年5月、添付文書の「重大な副作用」欄に「精神・神経症状として意識障害、異常行動、譫妄、幻覚、妄想、痙攣等があらわれることがあるので、異常が認められた場合には投与を中止し、観察を十分に行い、症状に応じて適切な処置を行うこと。」と追加して記載されました。
 平成19年2月には、タミフルを服用したとみられる中学生が自宅で療養中、自宅マンションから転落死するという痛ましい事例が2例報道されました。このようなことを受け、万が一の事故を防止するための予防的な対応として、特に小児・未成年者については、インフルエンザと診断され治療が開始された後は、タミフルの処方の有無を問わず、異常行動発現のおそれがあることから、自宅において療養を行う場合、

  1. 異常行動の発現のおそれについて説明すること、
  2. 少なくとも2日間、保護者等は小児・未成年者が一人にならないよう配慮することが適切と考え、平成19年2月、その旨を患者・家族に対し説明するよう、インフルエンザ治療に携わる医療関係者に注意が喚起されました。
 このような予防的な対応が行われてきましたが、平成19年3月、タミフルの服用後に12歳の患者が2階から転落して骨折したとする症例が1例報告されました。また、同じ日に、2月上旬にタミフル服用後の12歳の患者が同様に2階から転落して骨折したとする症例についても報告が行われました。

 

提供 : 株式会社スズケン

      

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