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<スズケンDIアワー> 平成20年4月3日放送内容より スズケン

統合失調症治療薬ブロナンセリン


CNS薬理研究所 所長
村崎 光邦

icon ハロベリドールとの比較試験成績

 一つは定型抗精神病薬の代表といえるハロペリドールを対象薬とした二重盲検比較試験です。主要評価項目は最終全般改善度で評価しました。

Haloperidolとの比較試験

 ブロナンセリンは8ないし24mg/day、ハロペリドールは4ないし12mg/day 、8週間の試験です。成績を見ますと最終全般改善度は61.2%対51.3%で、ブロナンセリンのほうが高く、ハンディキャップ方式での検索でP値0.001と高いレベルの非劣性が検証されました。PANSSの変化量では合計のスコア、すなわち陽性尺度と総合精神病理尺度では有意差は出ませんでしたが、陰性尺度でP値が0.025と非常に高いレベルでの有意性がブロナンセリンに認められました。特に情動の平板化や受動性、意欲低下からくる社会的引きこもりで有意差が認められました。
 副作用を見ますと、錐体外路症状の発現割合は52.7%対75.0%とブロナンセリンのほうに有意に低く、特に振戦、アカシジア、運動の遅延で有意差が認められています。抗パーキンソン剤の併用も数値上低かったという成績です。血中プロラクチン値上昇者の割合は8.5%対15.2%とブロナンセリン群は1/2ほどでした。その他の副作用でもブロナンセリン群はハロペリドール群よりも全体に低く、特に過沈静で有意差が出ています。
 以上の効果と安全性からブロナンセリンは非定型性を有する第二世代の抗精神病薬であると言えます。

 

提供 : 株式会社スズケン

    

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