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<スズケンDIアワー> 平成20年4月24日放送内容より スズケン

日本薬学会第128年会について


明治薬科大学 学長
久保 陽コ

icon 第128年会の開催

 引き続き26日から3日間、第128年会が、パシフィコ横浜会議センターを主会場に、全国から9230名が参加して開催されました。年会の冒頭では新会頭 長野哲雄氏が会頭講演「日本薬学会−輝かしい未来に向けて−」を行いました。新しい薬学教育に対する支援および協力、部会・支部活動の活性化による組織強化、グローバル化の継続・拡大、新公益法人への対応を含めた財政基盤強化のあり方など、今後の学会運営の方針や目標実現に向けての計画などを明らかにされました。
 各種の授賞講演22件の他、特別講演として国外の研究者による講演11件、国内の研究者による講演12件が行われました。
 特別講演には国内外から第一線の研究者を招聘しました。特に薬学会年会として初めて招聘しましたノーベル化学賞受賞者 田中耕一先生による講演「質量分析は薬学を含めた異分野を融合する要である」は、メインホール満員の会員、特に若い研究者に多大の感銘を与えました。
 シンポジウムは例年と同様に、基礎研究から創薬研究、医療薬学領域まで全ての薬学研究分野にわたって多彩で魅力的なシンポジウムが数多く行われました。一般シンポジウム43件、3年目となる大学院生シンポジウム4件、理事会シンポジウム1件、日本製薬工業協会シンポジウム1件、実質的に初開催となるスポンサードシンポジウム2件で合計51件にのぼりました。
 一般シンポジウムの中には、日本薬学会理事会企画シンポジウムとして「創薬の推進−産学官の有機的連携を目指して」が行われました。新薬開発が国際化している中で産学官の連携は日本がグローバルに闘っていく上で必要であり、そのためには特に「学」の役割の強化の必要性があらためて指摘されました。創薬は「第3期科学技術基本計画」の中で重要課題として位置付けられています。本年会におきましても創薬科学関連のシンポジムとして「創薬ビジョンフォーラム:疾患メカニズムに基づく創薬戦略」、「血栓症治療薬の現状と新薬の開発状況」、「アルツハイマー病の画期的創薬」や臨床開発の効率化に向けた「医薬品の臨床開発と適正使用のためのPK/PDモデリングとシミュレーション」などが行われました。また薬学教育制6年制に関する「薬学教育改革最前線−夢の実現に向けてこの一年の歩みと課題」などが行われました。なお一般学術講演でも薬学教育に関する演題が激増しており、会員の関心の高さがうかがえます。
 また、ランチョンセミナー(9件)も行われ、新薬メーカー5社、ジェネリックメーカー4社に協賛していただきました。
 一般ポスター発表はパシフィコ横浜展示ホールで行われました。本年会では、一般ポスター発表や新設のハイライトポスター展示などが、休憩スペースや機器展示を囲むようにセッティングされ、会員相互のより親密な情報交換の場を提供しました。
 さらに、日本製薬工業協会が本年会で初めて一般市民向けに企画した市民講演会「健康フォーラム in 横浜」が「いつまでも素敵に輝きたい!」をテーマとして、はまぎんホールヴィアマーレで開催されました。

icon おわりに

挨拶風景

 本組織委員会では、まず、会員・非会員を問わずできるだけ多くの皆様に横浜年会へ参加していただき、かつ満足していただくことを願って、参加者の利便性を考慮してパシフィコ横浜会議センターをメイン会場として選びました。そして、参加された皆様それぞれの立場における薬学の研究・教育に関する最近の情報を入手していただくと同時に、相互の理解を深め、これによってこれからの薬学会のますますの発展に貢献できる実り多い年会になることを目的としました。結果として、我々の所期の目的はほぼ達成され、第128年会を無事成功裏に終わることができました。

 

提供 : 株式会社スズケン



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