帝京大学 名誉教授
清水 直容
はじめに
本日は医薬品による骨粗鬆症(以下オステオポローシス)についてお話させていただきます。

オステオポローシスというのは、骨の問題です。骨の強度が低下し、骨がもろくなって骨折の危険性が増大する病態です。骨の強度というのは、骨の中の細胞密度とその骨の性質によって決まってくるものであります。症状としては、骨、特に大腿の付け根の部分が痛い、身長が少し低くなった、姿勢が悪くなった、などを訴えられる方が多く見られます。何かの拍子で骨折をして骨を調べてみたら、それがオステオポローシスであったというように、後から診断される場合もあります。最近では症状が全くなくても、健康診断や女性の方では、閉経後に予防のための検査が行われるようになりましたので、医薬品の使用と関係なくオステオポローシスの診断がつくことが多くあります。その背景にある骨の病態を最初にお話しして、それから医薬品との関係をお話ししたいと思います。
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