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<スズケンDIアワー> 平成20年5月15日放送内容より スズケン

添付文書の中の副作用(15)骨粗鬆症


帝京大学 名誉教授
清水 直容

icon 医薬品添付文書の副作用の中の骨粗鬆症

骨基質石灰化の模式図

 医薬品に関しては、重大な副作用の欄の中にオステオポローシスという名前が出てまいります。多くのものはグルココルチコイド、ハイドロコルチゾン、プレドニソロン、メチルプレドニソロンなどです。それがなぜこのオステオポローシスを起こすかですが、それは腸管からのカルシウム吸収を抑制し、腎臓から尿へのカルシウムを排出する作用があり、そのためにオステオポローシスを起こすわけです。

破骨細胞の分化・成熟メカニズムとBP,Statin

 そのほかにもいろいろな医薬品があります。男性ではエストロゲンなど女性ホルモンは関係がないだろうと言われるかもしれませんが、男性ホルモンであるテストステロンにも骨形成を促進する、吸収を促進するという作用があります。前立腺癌の治療薬、リュープリンは視床下部にあるLH-RHで下垂体からゴナドトロピン分泌を促進するホルモンですが、前立腺癌で長く使いますと、そのゴナドトロピンの産生が抑制されてきまして前立腺癌の治療になるわけですが、その時にテストステロンという男性ホルモンも減って参りますし、その為に、骨カルシウムの吸収が促進されてしまってオステオポローシスになるという場合もあります。副作用欄には他の医薬品でも例えばアナストロゾールとか、抗精神作用があるカルバマゼピンなどにも副作用欄にはオステオポローシスという言葉が出てまいります。また、リウマチの治療薬などでも、医薬品の副作用の中にオステオポローシスが出てまいります。

参考文献:医学のあゆみ07:221:19松本より
       ホルモンと臨床07:55:岡崎らより

 

提供 : 株式会社スズケン



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