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<スズケンDIアワー> 平成20年7月10日放送内容より スズケン

肺動脈性肺高血圧症治療薬ベラプロストナトリウム


国立循環器病センター心臓血管内科肺循環グループ 医長
中西 宣文

icon ベラプロスト徐放製剤の特徴

 そこで2005年より新たに原発性肺高血圧症と膠原病性肺高血圧症を対象に、ベラプロスト徐放製剤の臨床試験が行われました。

ベラプロスト徐放錠臨床試験の結果

 この徐放製剤120μgは、最高血中濃度到達時間は3.2時間とゆるやかで、最高血中濃度は178pg/mLと、従来薬に比較して半分以下に抑えられております。従って有効血中濃度を維持しつつ、過度に高濃度とならないことから副作用の頻度を減少させることが可能となります。ベラプロスト徐放製剤の臨床試験時の治療成績では、3ヶ月の投与期間後に、6分間歩行距離、肺動脈平均圧の有意な改善結果が得られることが判明し、ベラプロスト徐放錠は2007年12月、肺動脈性肺高血圧症の治療薬として認可されました。本製剤は、わが国オリジナルで、またプロスタサイクリン経路に属する薬剤としては唯一の経口薬であり、肺高血圧治療薬としては比較的安価です。ベラプロスト徐放製剤の真の治療効果は今後、臨床の場での検証結果を待つ必要があります。肺動脈性肺高血圧症に対する治療薬として有用であることが実証されることを期待したいと思います。

 

提供 : 株式会社スズケン



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