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<スズケンDIアワー> 平成20年7月31日放送内容より スズケン

腎細胞がんの分子標的治療薬スニチニブリンゴ酸塩


京都府立医科大学大学院泌尿器外科学 教授
三木 恒治

icon 各種ガイドラインにおける腎細胞がんの転移症例に対するsunitinib療法

StageW腎癌に対する標準治療

 2008年のNational Cancer Institute(NCI)のphysician data query (PDQ)では、stage IVの腎細胞がんに対する標準治療としてsunitinibはsorafenibについで2番目に推奨されている。一方、National Comprehensive Cancer Network(NCCN)の2008年のガイドラインでは、stageIVの淡明細胞型腎細胞がんに対して、まずsunitinibが推奨されている。また、非淡明細胞型腎細胞がんに対しても、sunitinibは他の分子標的治療薬と並んで4番目に推奨されている。また、European Association of Urology (EAU)の2008年のガイドラインでは、sunitinibは、転移を有する腎細胞がんの中でもMemorial Sloan-Kettering予後分類におけるlow/intermediate riskの症例に対して推奨されている。2007年に出版されたわが国の腎癌診療ガイドラインでも、進行腎癌に対してsunitinibはsorafenib、bevacizumab、temsirolimusなどの分子標的治療薬とともに推奨されている。このように各種ガイドラインにおいて、転移を有する腎細胞がんに対するsunitinib療法は推奨されているのが現状である。

icon sunitinib投与にあたって

PhaseVStudyに基づいた転移を有する腎癌に対する標準治療

 腎細胞がんの転移症例に対する治療で、現在までのエビデンスの高いphaseVstudyをまとめると、sunitinibはfirst line therapyに用いられるべき薬剤である。しかし、著効を示すほどではないので、sunitinibが有効である症例を見極めるバイオマーカーが必要であると思われる。また今後、免疫療法や他の分子標的治療薬などとの併用療法も期待される。さらに、種々の有害事象対策も必要であると考えられる。

 

提供 : 株式会社スズケン



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