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<スズケンDIアワー> 平成20年8月14日放送内容より スズケン

DI実例集(160)先発医薬品と後発医薬品で効能・効果が異なる医薬品例


昭和大学病院薬剤部
小林 麻美

icon はじめに

 2008年の診療報酬改定の一環として、処方せん様式が変更され、今後更に後発医薬品の使用が促進されると思われます。
 しかし、いくつかの医薬品においては、先発医薬品と後発医薬品で効能・効果が異なっており、患者の疾患によっては一概に後発医薬品に変更できない場合もあります。
 そこで本日は先発医薬品のみに適応があり、後発医薬品には変更できない内服の医薬品名と、その効能・効果をいくつかお示ししたいと思います。

icon 処方せん様式の変更について

 2006年度の診療報酬改定で、処方せんに「後発医薬品への変更可」という欄が追加され、この欄に医師の署名があれば、薬局などで後発医薬品の処方が増えると期待されていました。しかし、中央社会保険医療協議会が2006年10月時点の処方せん約97万枚を無作為抽出して調査したところ、欄に署名があり、さらに実際に後発医薬品が処方されたケースは全体の1%未満の約9500件にとどまっていました。そこで厚労省は「欄の追加だけでは普及効果は薄い」と判断し、今回の改訂で更に処方せんの様式が変更されました。

新たな処方せん

 具体的には、「後発医薬品への変更不可」と記載が変更され、処方医は、処方せんに記載したすべての先発医薬品について後発医薬品に変更すること及びすべての後発医薬品について他の銘柄の後発医薬品に変更することに差し支えがあると判断した場合に、署名又は記名・押印することとされました。
 更に、処方医が、処方せんに記載した後発医薬品の一部について他の銘柄の後発医薬品への変更に差し支えがあると判断した場合には、「後発医薬品への変更不可」欄に署名等を行わず、当該後発医薬品の銘柄のそばに「変更不可」と記載するなど、患者及び薬局の薬剤師にも明確に変更不可であることが分かるように、記載することとなりました。
 余談ですが、後発医薬品の銘柄を指定した処方が多いことによる薬局の負担軽減を図るために、「変更不可」欄に署名等が無い処方せんに記載された後発医薬品(処方医が変更不可とした後発医薬品を除く)については、それを受け付けた薬局の薬剤師が、患者に対して説明し、その同意を得ることを前提に、処方医に改めて確認することなく、別銘柄の後発医薬品を調剤できることになりました。

 

提供 : 株式会社スズケン



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