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<スズケンDIアワー> 平成20年9月4日放送内容より スズケン

関節リウマチ治療薬 アダリムマブ


東京女子医科大学膠原病リウマチ痛風センター 教授
山中 寿

icon 本邦における臨床試験成績

 本邦では、メトトレキサートの投与量が海外と異なっていたため、海外データと比較する目的でアダリムマブ単独投与での有効性と安全性が検討されました。これは一部ではCHANGE試験と呼ばれています。

CHANGE試験

 CHANGE試験では海外試験と類似した有効性が認められ、アダリムマブが日本人RA患者に対して欧米RA患者と同様な効果と安全性を示すことが確認されました。

MO2-575/DE11:ACR反応率

 安全性についての現在までの知見で、アダリムマブで最も頻度の高い副作用は注射部位反応でしたが、これは一般的に軽微であり、臨床的にあまり問題とはなりませんでした。臨床上で最も問題となるのは感染症で、これは他の抗TNF製剤と同様です。すなわち、TNFを制御すること自体が感染症を増加させると考えられ、的確な症例選択と、慎重な経過観察が望まれます。
 アダリムマブの利便性の一つは、2週間に一度の皮下注射という投与方法です。インフリキシマブのように時間をかけて点滴投与することなく、エタネルセプトのように週2回投与する必要もなく、患者さんにとっても医療機関にとってもメリットが大きいと思われます。このようにアダリムマブは、薬剤として性質に加えて実際の投与方法、手順においても関節リウマチ患者により適合したものになっており、関節リウマチ治療における新たな選択肢として有用な薬剤であると考えます。
 アダリムマブはわが国で2008年7月に発売され、現在、全例登録により安全性が調査されながら投与が開始されています。
 より多くの患者さんが快適な生活を送れるために、アダリムマブが他の生物学的製剤と同様に活躍してくれることを期待しています。

 

提供 : 株式会社スズケン



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