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<スズケンDIアワー> 平成20年10月16日放送内容より スズケン

早発排卵防止薬 ガニレリクス酢酸塩


足立病院 副院長
矢野 樹理

 本日は、この度日本での発売が承認されました早発排卵防止薬ガニレリクス酢酸塩についてご説明いたします。

icon ガニレリクス酢酸塩の概要

ガニレスト皮下注

 ガニレリクス酢酸塩(商品名ガニレスト皮下注0.25mgシリンジ)は、第三世代のGnRHアンタゴニストのひとつとして、日本での発売が本年(2008年)7月16日付で厚生労働省より承認されました。薬価収載日は現時点では未定ですが、ここ数ヶ月以内には決定されるものと思われます。その効用・効果は調節卵巣刺激下における早発排卵の防止であり、原則として卵胞刺激ホルモン製剤投与開始後6日目から本剤を1日1回皮下に連日投与することにより、早発LHサージを抑制し、早発排卵を防止します。
 ガニレリクス酢酸塩は1999年に米国で初めて承認された後、2000年には欧州医薬品庁からも承認を受け、現在すでに南北アメリカ、ヨーロッパ、オーストラリア、アジア地域など世界70ヵ国以上で承認されています。
 ガニレリクス酢酸塩は海外では、あらかじめシリンジ内に薬剤が充填されたプレフィルドタイプの注射液剤として発売されていますが、おそらく日本でも同様の剤形となるものと思われます。本剤はGnRH受容体を競合的に阻害することにより、速やかに効果が発現し、投与終了後には、速やかに抑制効果が消失することで、短期間で簡便な調節卵巣刺激の治療プロトコールの使用が可能となります。このような特徴からガニレリクス酢酸塩は生殖補助医療を推進していく上で、今後新しい展開をもたらす可能性のある薬剤としておおいに期待されています。

 

提供 : 株式会社スズケン



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