→ 番組表はこちら
→ストリーミング版はこちら
<スズケンDIアワー> 平成20年11月20日放送内容より スズケン

男性における下痢型過敏性腸症候群治療薬ラモセトロン塩酸塩


日本大学薬学部薬事管理学 教授
白神 誠

 前回の放送でお伝えした品目以降に薬価基準に収載された新医薬品の薬価算定根拠について説明します。

icon イルべタン錠及びアバプロ錠の薬価算定根拠

イルベタンの薬価算定根拠

 はじめは、イルべタン錠及びアバプロ錠です。有効成分は、イルべサルタンで、イルベタン錠は塩野義製薬、アバプロ錠は大日本住友製薬の開発です。イルべサルタンは、アンジオテンシンII受容体拮抗作用を有し、「高血圧症」を効能効果とします。補正加算のいずれの要件にも該当せず、効能・効果、薬理作用等が類似する内容薬が既に3つ以上あることから、類似薬効比較方式(II)で算定が行われました。薬価の算定に当たっては、最も類似していると考えられるオルメサルタンメドキソミル製剤の薬価、過去10年間に薬価収載された類似薬の平均1日薬価、過去6年間に収載された類似薬の最低薬価を比較し、最も薬価の低かった、過去6年間に収載された類似薬の最低薬価に合わせることとされました。具体的には、テルミサルタンの製剤である日本べーリンガーインゲルハイムのミカルディス錠が比較対照薬とされました。

icon ジュリナ錠及びルナベル配合錠の薬価算定根拠

ジュリナ錠の薬価算定根拠

ルナベルの薬価算定根拠

 次は、ジュリナ錠です。有効成分は、エストラジオールで、バイエル薬品の開発です。エストラジオールはステロイドレセプター結合作用及び特異的蛋白生成促進作用による卵胞ホルモン補充作用を有し、「更年期障害及び卵巣欠落症状に伴う、血管運動神経症状(Hot flush及び発汗)、膣委縮症状」を効能・効果とします。同一成分の製剤であるポーラファルマのディビゲルを比較対照薬に類似薬効比較方式(I)で算定が行われました。なお、外国価格調整に関しては、算定薬価は外国平均価格の3/4を下回りますが、外国平均価格が1国のみの価格に基づき算出される場合に該当することから、引き上げは行われませんでした。
 次は、ルナベル配合錠です。有効成分は、ノルエチステロン・エチニルエストラジオールで、ノーベルファーマの開発です。ノルエチステロン・エチニルエストラジオールは下垂体-卵巣系抑制作用によるゴナドトロピン分泌抑制作用を有し、「子宮内膜症に伴う月経困難症」を効能・効果とします。同様の効能・効果を持つ類似薬がないことから、原価計算方式により算定が行われました。営業利益率は、平均的な営業利益率19.2%とされました。

 

提供 : 株式会社スズケン



1 2 3 次項へ