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<スズケンDIアワー> 平成20年11月20日放送内容より スズケン

男性における下痢型過敏性腸症候群治療薬ラモセトロン塩酸塩


日本大学薬学部薬事管理学 教授
白神 誠

icon ゼヴァリンイットリウム90静注用セットとゼヴァリンインジウム111静注用セットとの薬価算定根拠

ゼヴァリンイットリウムの薬価算定根拠

ゼヴァリンインジウムの薬価算定根拠

 次は、ゼヴァリン イットリウム90静注用セットです。有効成分は、遺伝子組換えのイブリツモマブチウキセタンと塩化イットリウム90で、バイエル薬品の開発です。本剤は、イットリウム90により標識された抗CD20抗体がCD20陽性のB細胞性腫瘍に集積し、β線を放出することによる細胞傷害作用を有し、「CD20陽性の再発または難治性の低悪性度B細胞性非ホジキンリンパ腫、マントル細胞リンパ腫」を効能・効果とします。同様の効能・効果等を持つ類似薬がないことから、原価計算方式により算定が行われました。本剤の営業利益率については、収載希望者の自主申告に基づき6.5%を用いることとされました。
 次は、ゼヴァリンインジウム111静注用セットです。有効成分は、遺伝子組換えのイブリツモマブ チウキセタンと塩化インジウム111で、バイエル薬品の開発です。本剤は、γ線放出核種であるインジウム111により標識された抗CD20抗体(遺伝子組換えのイブリツモマブ チウキセタン)を用いたシンチグラフィで、「遺伝子組換えのイブリツモマブ チウキセタンの集積部位の確認」を効能・効果とします。同様の効能効果等を持つ類似薬がないことから、原価計算方式により算定が行われました。本剤の営業利益率については、収載希望者の自己申告に基づき6.5%を用いることとされました。

icon アクテムラ点滴静注用とアイセントレス錠の薬価算定根拠

アクテムラの薬価算定根拠

アイセントレスの薬価算定根拠

 次は、アクテムラ点滴静注用です。有効成分は、遺伝子組換えのトシリズマブで、中外製薬の開発です。トシリズマブは、抗インターロイキン6レセプター作用を有し、「既存治療で効果不十分であってリンパ節の摘徐が適応とならない、関節リウマチ(関節の構造的損傷の防止を含む)、多関節に活動性を有する若年性特発性関節炎、全身型若年性特発性関節炎、キャッスルマン病に伴う諸症状及び検査所見(C反応性タンパク高値、フィブリノーゲン高値、赤血球沈降速度亢進、ヘモグロビン低値、アルブミン低値、全身倦怠感)の改善」を効能効果とします。すでに発売されている同一成分の製品に関節リウマチの効能が追加され、それに伴い新たに80mg製剤及び400mg製剤の規格が追加されたものです。したがって薬価は既存の200mg製剤を比較対照薬に規格間調整による算定が行われました。
 次は、アイセントレス錠です。成分名は、ラルテグラビルカリウムで、萬有製薬の開発です。ラルテグラビルカリウムは、HIVインテグラーゼ阻害作用を有し、「HIV感染症」を効能・効果とします。効能効果等が類似しているダルナビルエタノール付加物の製剤であるヤンセンファーマのブリジスタ錠を比較対照薬に類似薬効比較方式(I)で算定が行われました。本剤は、これまでの抗HIV薬とは作用機序が異なり、臨床上有用な新規の作用機序を有すると認められること、臨床試験において多剤併用療法により薬剤耐性を生じた患者に対して本剤の有効性が示されており、対象となる疾病または負傷の治療方法の改善が客観的に示されていると認められることを踏まえて、有用性加算(I)が適用されました。また、本剤は薬事法に基づく希少疾病用医薬品の指定を受けていることから、市場性加算(I)も適用されました。なお、外国平均価格の4分の3を下回ることから、外国平均価格調整による引き上げが行われました。
 以上の13品目23品目は2008年6月4日の中医協総会で審議され、アイセントレス錠については、6月27日にその他の品目については、6月13日に薬価基準に収載されました。

 

提供 : 株式会社スズケン



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