→ 番組表はこちら
→ストリーミング版はこちら
<スズケンDIアワー> 平成20年12月4日放送内容より スズケン

医薬品・医療機器等安全情報-最近の話題(14)


NTT東日本関東病院 薬剤部長
折井 孝男

icon 救済給付のながれ

 この「医薬品副作用被害救済制度」及び「生物由来製品感染等被害救済制度」は健康被害救済制度として、独立行政法人医薬品医療機器総合機構(以下「機構」)のホームページhttp://www.pmda.go.jp/kenkouhigai.htmlに詳細が掲載されています。

救済給付のながれ

 近年、「医薬品副作用被害救済制度」及び「生物由来製品感染等被害救済制度」(以下「健康被害救済制度:本制度」)における請求件数は増加しています。しかし、周知が十分でないとの指摘があります。また、慢性B型肝炎・慢性C型肝炎等に用いる場合のインターフェロン製剤による副作用の被害が平成20年4月より本制度の対象とされました。このようなことを踏まえ、健康被害を受けた方々に、この制度を有用に活用していただくためにも、健康被害者に伝えてほしいこととして、「請求の手続き」等について、さらに、救済給付が認められたケースを紹介します。
 健康被害者に伝えてほしい請求手続き等については、患者等からその疾病などについて相談を受けた時に、その疾病などが、医薬品又は生物由来製品の使用により生じた副作用等によるものかどうかということです。
 救済給付の請求は、副作用や感染によって健康被害を受けた本人やその遺族等、給付を受けようとする方が直接、機構に対して請求を行う必要があります。

給付の種類

 救済給付を受けるためには、発症や感染した症状、経過と、それが医薬品などを使用したことによるものだという因果関係を証明しなければなりません。そのため請求する際には、副作用や感染による健康被害の治療を行った医師の診断書や投薬証明書、あるいは薬局等で医薬品を購入した場合は、販売証明書の提出が必要となります。そこで、請求を行う方は、それらの書類の作成を医師等に依頼し、請求を受けようとする方が記入した請求書とともに、機構に提出しなければなりません。なお、請求書、診断書などの所定の用紙は機構に備えられています。また、この用紙は機構のホームページからのダウンロードも可能です。

icon 救済給付が認められたケース

救済給付が認められたケース

 副作用救済給付について支給が決定された場合・支給が決定されない場合の内容として(医薬品名(販売名)、副作用名称等、給付の内容、また、支給されない場合の理由等)は、機構のホームページで公表されています(http://www. pmda.go.jp/kenkouhigai/help/information.html)。救済給付が認められたケースについて述べてみます。
 医療費・医療手当関係として、患者は皮膚粘膜眼症候群の50代の女性です。右肘痛の治療のためロキソプロフェンナトリウムを処方されました。痛みが続くため再受診したところ痛風と診断されアロプリノールを処方されました。眼、外陰部にそう痒、発熱が出現し、投与を中止しました。翌日、体幹にもそう痒感出現、結膜の充血、目脂も多くなり、翌日受診しました。浮腫性紅斑が認められ、皮膚粘膜眼症候群と診断され、約5週間の加療入院となりました。
 障害年金・障害児養育年金関係では、患者は薬剤性腎機能障害の60代の女性です。逆流性食道炎のためオメプラゾールを処方、右側の頚部リンパ節腫脹・疼痛・発熱のためロキソプロフェンナトリウムを処方され、服用していました。徐々にクレアチニン値が増加、薬剤性腎機能障害のため緊急透析を行いましたが、腎機能の回復が見られず維持透析導入となりました。

 

提供 : 株式会社スズケン



前項へ 1 2 3 次項へ