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<スズケンDIアワー> 平成20年12月11日放送内容より スズケン

話題の新薬2008-(3)


獨協医科大学 名誉学長
原田 尚

icon 二次性副甲状腺機能亢進症治療薬;シナカルセト塩酸塩

 次に、二次性副甲状腺機能亢進症治療薬;シナカルセト塩酸塩についてお話します。

シナカルセト塩酸塩の構造式

 シナカルセト塩酸塩は副甲状腺細胞の被膜表面に存在するカルシウム受容体にアロステリックに作用し、副甲状腺ホルモン分泌を抑制します。また、この薬は血清Caを上昇させずに、血清PTH値のみならず、血清Ca値、血清P値を低下させます。
 効能・効果は、維持透析下の二次性副甲状腺機能亢進症であります。通常、開始用量としては1日1回25mgを経口投与いたします。以後はPTH及び血清Ca濃度を観察しながら、1日1回25ないし75mgの間で適宜用量を調節いたします。検査値異常を含む副作用は69%に見られ、悪心・嘔吐、胃部不快感などであり、重大な副作用としては低Ca血症、血清ca減少、QT延長、意識レベルの低下等の見られることがあります。

icon 子宮内膜症治療薬;ジェノゲスト

 次に、子宮内膜症治療薬;ジェノゲストについてお話します。

ジエノゲストの構造式

 ジェノゲストは、新規の19-ノルテストステロン誘導体で第4世代のプロゲスチンです。臨床試験でアンドロゲン作用を示さず、プロゲステロン受容体に対する選択性の高いプロゲスチンであります。
 効能・効果は子宮内膜症です。1日2mgを2回に分け、月経周期2ないし5日目より投与を開始します。なお、診断のつかない異常性器出血、妊娠または妊娠している可能性のある婦人などが禁忌とされております。副作用は78%に見られ、不正出血、ほてり等であります。

icon 肺動脈性高血圧治療薬;ベラプロストナトリウム

 次に、肺動脈性高血圧症治療薬;ベラプロストナトリウムについてお話します。

ベラプロストナトリウムの構造式

 ベラプロストナトリウムは経口投与が可能なプロスタサイクリン誘導体で、強力な肺動脈血管拡張作用、血小板凝集抑制作用及び肺動脈血管平滑筋細胞の抑制作用を有し、広く使用されてきましたが、今回は血中濃度の持続化と服用回数の低減化を図って、徐放剤として開発されました。
 効能・効果は肺動脈性の高血圧症であります。通常、成人には1日120μgを2回に分け、朝・夕食後経口投与から開始し、症状を観察しながら漸次増量します。慎重投与としては、抗凝固剤や抗血小板剤、血栓溶解剤を使用中の方、月経中の方、出血経口のある方等です。また、検査値異常を含む副作用は98%に見られ、頭痛、顔面紅潮などであり、重大な副作用としては出血傾向、ショック、間質性肺炎などの見られることがあります。

 

提供 : 株式会社スズケン



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