→ 番組表はこちら
→ストリーミング版はこちら
<スズケンDIアワー> 平成20年12月11日放送内容より スズケン

話題の新薬2008-(3)


獨協医科大学 名誉学長
原田 尚

icon 抗悪性腫瘍薬;エルロチニブ塩酸塩、ネララビン

 次いで、抗悪性腫瘍薬;エルロチニブ塩酸塩についてお話します。この薬は上皮増殖因子受容体を標的とした選択的チロシンキナーゼ阻害剤であります。
 効能・効果は切除不能な再発・進行性で、癌化学療法後に増悪した非小細胞肺癌であります。通常、150mgを食事の1時間以上前または食後2時間以降に、1日1回経口投与いたします。重大な副作用としては、間質性肺疾患、肝炎、肝不全などの見られることがあります。
 同じく抗悪性腫瘍剤としてネララビンがあります。

ネララビンの構造式

 この薬剤は、アラビノフラノシルグアニンのプロドラッグで、T細胞に対して選択的に作用するプリンヌクレオシド誘導体です。効能・効果は再発また難治性のT細胞急性リンパ白血病及びT細胞リンパ芽球性リンパ腫であります。体表面積あたり1500mgを1日1回1時間以上かけて点滴静注し、これを5日間続け、16日間休薬します。これを1クールとして繰り返します。副作用は、ほぼ全例に見られ、貧血、血小板減少症などであります。

 その他、遺伝子組み替えヒト血清アルブミン製剤、抗アレルギー性疾患治療薬;ロラタジン、MRI用肝臓造影薬;ガドキセト酸ナトリウムなどがありますが、時間の関係上、詳細は省略させていただきます。

ロラタジンの構造式

ガドキセト酸ナトリウムの構造式

 

提供 : 株式会社スズケン



前項へ 1 2 3