モメタゾン点鼻液使用上の留意点
現在、本剤は小児には適応が認められていませんが、海外での小児へ投与したときの検討では、本剤投与による成長抑制は認められなかったという報告があります。これらのことから長期使用に関しては副作用も少なく安全であるということがいえると思われます。 本剤承認時までの臨床試験で報告された副作用は、7.2%に認められています。主なものは鼻の刺激感、乾燥感、疼痛、発赤といった点鼻に伴う鼻症状が2.3%と最も多く、次に咽喉頭症状(刺激感、疼痛、不快感、乾燥など)が1.6%に見られました。 現在、アレルギー性鼻炎治療薬のなかで、鼻噴霧用ステロイド剤は、プロピオン酸フルチカゾンとプロピオン酸ベクロメサゾンの2種類が臨床において使用可能ですが、本剤は1日1回投与ということでコンプライアンスがよくなると思われ、さらにアレルギー性鼻炎の症状抑制効果が高いことと生体へのバイオアベイラビリティが非常に低く安全性が高いことから今後アレルギー性鼻炎治療薬の中心になっていくものと思われます。