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<スズケンDIアワー> 平成20年12月25日放送内容より スズケン

第22回アジア薬剤師会連合学術大会


日本薬剤師会 副会長
山本 信夫

icon 女性薬剤師の活躍

 シンガポールというのは大変小さな国ではありますが、きわめて新しい、若い国でありますので、昔からあります国と違って歴史も浅い、その分だけ新しいことについて極めて進取の気風に富んだ国であり、しかもあまり格差を感じさせない国であります。今回、7日に開催された開会式でもイベントがあったわけですが、そのイベントに集まったダンスを踊る子供たちそれぞれが障害を持った子供たちであり、そうした方々に色々ダンスを教えて社会復帰をさせる、で実際にはなかなか容易にダンスを踊れないわけでありますが、それぞれバラバラになってもそのこと自体はあまり気にせず、そうしたことに取組んでいる姿に拍手を送るという大変ほほ笑ましいシーンが見られました。日本では薬剤師は女性が多いわけですが今回の会合もそうでありまして、シンガポール薬剤師会の会長も女性でした。また、今回、組織委員会の委員長を勤められたシンガポール薬剤師会の前会長も、やはり女性でありました。しかもFAPAの会長も女性でありまして、女性の活動の目につく会議であったと思っております。シンガポールの厚生大臣の挨拶のあとにITの国らしく、会場の中を蝶々やらトンボの模型がリモートコントロールで会場内を飛び回るという光景もあり大変この国の力を見せつける会でもありました。

icon 石館賞の授与

 FAPAでは日本の貢献が大変多くありまして、その中で元薬日会長の石館守三先生が、アジアの皆さんに集まってもらうために優秀な薬剤師に対して表彰し、かつ資金援助をしようじゃないかということから石館賞という賞ができております。その賞につきましては日本薬剤師会が後援をしているわけですが、毎年5人の薬剤師、病院薬剤師、製薬薬剤師、薬学教育の関係者、さらには薬学研究者の5分野に対して、各国から推薦のあった方々を石館賞の選考委員会で選考し、メダルと副賞が渡されます。この選考会の委員長をなさっている方がホセ ギャラード氏でFAPA創立以来、最も長期間携わりFAPAの歴史を知っているという方であります。この方が委員長のもとに選ばれたフィリピンの開局薬剤師、シンガポールの病院薬剤師、タイの製薬薬剤師、フィリピンの薬学研究の関係者、韓国の研究者の5名の方々に石館賞が授与されました。

icon 開会式から

 開会式では皆さま方ご存知のように、基調講演あるいはキー・ノートスピーチというものがございますが、“Translational Research”に関連してアメリカの研究者Joseph Bertino氏が新薬開発と具体的にそれを使っていく現場での適用の仕方を、様々な事例を上げながら、第1段階、第2段階とTranslationalな研究が必要だととの話がありました。見えない形で段階的にその研究を進めていかれたのでしょうが、研究者にとっては大変興味深い話だったのでしょうが、現場の薬剤師には少し分かりにくい難しいお話ではありました。

 

提供 : 株式会社スズケン



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