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<スズケンDIアワー> 平成21年1月15日放送内容より スズケン

DI実例集(162)ICUにおける薬剤師の活動


神戸大学附属病院薬剤部 薬品管理室長
山下 和彦

 本日は、「ICUにおける薬剤師の活動」ということでお話をさせていただきます。
 お話にあたっては、私の勤務しております神戸大学医学部附属病院(以下、当院)での現状を踏まえてお話させていただきます。内容としては、(1)ICUの概要について、(2)サテライト薬局の設置について、(3)具体的な薬剤師の活動内容の3点についてお話ししたいと思います。

icon 当院ICUの概要

 当院ICUは、病床数36床で、11階建の病棟の3階に設置されています。ICUでは臓器移植を含めた術後管理、外来からの救急患者の入院対応など、ほぼ全室が個室での治療をおこなっています。治療体制としては、原則として医師は各科の主治医が担当する他、看護師はICU専属で対応しています。そのほかの多くのコメディカルもICUでの治療管理に携わっています。入院されている患者様についてですが、ご存知の通りICUは重篤な救急患者に対して、高度な治療を行う部署であります。救急医療の特徴として、疾患が多岐にわたり、かつ患者様の重症度もさまざまであることが挙げられます。同時に複数の疾患を合わせて合併している患者様も多く、使用される薬品の種類、用法・用量もまた広範にわたります。病態の変化が急激であることも特徴の一つといえます。

icon サテライト薬局の設置

 緊急で重症な患者が入院するという部署の特色上、適切な医薬品情報に基づいた迅速かつ適切な医薬品の使用が極めて重要です。 医療チームにおける薬剤師の役割としても、この関与が非常に切望されるようになりました。さらに、昨今の医療安全対策の一環として薬剤師による毒薬等の薬品管理、正確な調剤と処方監査、中心静脈栄養(いわゆるTPN)のミキシング業務、医薬品情報提供が求められるようになりました。このような背景のもと、当院では平成14年3月に、ICUにサテライト薬局が設置されました。 サテライト薬局には、平日の日勤勤務帯に、薬剤師1名が常駐し様々な治療のサポートをおこなっています。薬局内には輸液やアンプルを保管する薬品棚、冷所薬品保管用の冷蔵庫のほか、点滴薬を清潔に混合できるクリーンベンチを設置しています。また、薬剤師のデスクには、専用のオーダリングシステムの端末が設置されており、患者の投薬歴や検査値のほか、医師・看護師の診療記録がすぐに確認できるようになっています。

 

提供 : 株式会社スズケン



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