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<スズケンDIアワー> 平成21年1月29日放送内容より スズケン

閉経後骨粗鬆症治療薬 エストラジオール・レボノルゲストレル配合剤


東京女子医科大学産婦人科学 主任教授
太田 博明

icon 副作用の発現状況

 次に副作用発現状況については、0.5mg投与群で88例中27例(30.7%)に、また1mg投与群で127例中60例(47.2%)に臨床検査値の異常を含む副作用が認められました。主な副作用は性器分泌物と乳房症状で、いずれもエストロゲン製剤特有のものであり、想定内のものであり静脈血栓塞栓症などの重大な副作用は認められませんでした。

子宮内膜増殖症発現率

 また、投与52週後、104週後ともに子宮内膜過形成は認められませんでした。

子宮内膜萎縮率

LNG用量別子宮内膜萎縮率

 この背景として、子宮内膜の萎縮率は投与52週後で93.3%、104週後で82.9%でありました。なお、この子宮内膜萎縮率はレボノルゲストレルの用量依存的で、0.01mgでは34.7%、0.02mgでは47.9%、0.04mgでは54.9%であることも判明しており、レボノルゲストレル0.04mgの併用にてE2 1mgの子宮刺激作用は生じないということを示しています。

icon 骨粗鬆症予防のためのRecommendation

 なお、国際閉経学会の最近のRecommendationとして、骨粗鬆症予防のためにエストロゲン製剤が閉経後早期の女性における第一選択的であるとしています。また、国際閉経学会の用量に関するRecommendationとして、経口のE2製剤としては0.5〜1mgを、一方、北米閉経学会におけるホルモン治療の開始用量はE2経口剤の場合、0.5mgとなっています。尚、E2とレボノルゲストレルの配合剤は米国食品薬品局(Food and Drug Administration:FDA)では承認されておらず、ヨーロッパを中心に承認されていることをお断りしておきます。
 いずれにしろ、わが国初のE2の経口剤が使用可能となり、また、プロゲストーゲンとしての配合剤が、従来は専らMPAだけでしたが、ノルゲストレルが、しかも配合剤として一錠に含有される形でわが国においても使用可能となったことは、わが国に約1100万人いるといわれている骨粗鬆症患者にとって大いなる福音であると申し上げてもよいのではないかと思っております。 

 

提供 : 株式会社スズケン



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