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<スズケンDIアワー> 平成21年2月5日放送内容より スズケン

新生児けいれん治療薬静注用フェノバルビタールナトリウム タフルプロスト


香川大学小児科 教授
伊藤 進

icon なぜ静注用製剤が必要なのか

 なぜ、現在ある製剤でいけないかの理由について説明します。

表1

表2

 皮含下・筋注用製剤は、未熟児新生児に安全性が問題となる添加物であるベンジルアルコールやプロピレングリコールなどを有しています。また、筋肉の量の少ない早産児では、筋肉注射が困難です。代表的な2剤について表1、2に示します。坐剤については、この時期の吸収が非常に悪くしかも不安定です。 この様な状況においても、新生児けいれんは発症しています。そのため、2003年に未熟児新生児のけいれん性疾患に対するフェノバルビタールの使用実態調査をしました。

表3

 回答の得られた110施設の総入院数は25,262名で、その中で抗けいれん剤を使用したのは721名で全体の2.8%、その内フェノバルビタール使用は618例(85.7%)でした。また、回答が得られた施設の中で、フェノバルビタールが抗けいれん剤を必要とする新生児けいれんの第一選択薬であるとする施設は全体の89%でした。その調査で最も重要なことは、フェノバルビタールの皮下・筋注用製剤を静注用に転用している施設が全体の約3割を占めることです。

 

提供 : 株式会社スズケン



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