→ 番組表はこちら
→ストリーミング版はこちら
<スズケンDIアワー> 平成21年2月26日放送内容より スズケン

添付文書の中の副作用(18)HIT(ヘパリン起因性血小板減少症)


帝京大学 名誉教授
清水 直容

icon HITの診断基準

HIT診断基準1/2

 血小板数は個人差が大きく、基準値は12万から38万と言われております。男性と女性でも数が違います。従って、男女差は念頭に置いておくのがよいのですが、その数が12万を下限として意識されますが、定義としましては10万以下のものを血小板減少症としております。他に血小板減少を起こす医薬品は非常にたくさんございますけれども、今日はその話ではなくてヘパリンを使ったあとの、ということです。

HIT診断基準2/2

 現在、血液透析患者は、30万人ぐらいといわれております。年々1万数千人ずつ糖尿病の慢性腎不全から血液透析に入っていくわけで、その方々は、前腕の動脈と静脈の間にシャントを作り、そこへ週に3回3時間ぐらい血液を採ってフォローファイバーという繊維の間を通し、そこで腎臓の替りとしての働きをしてもらって、腎の毒性物質を濾過しているわけですが、その時には必ずヘパリンが使われているわけです。

HITの分類

 診断基準は1〜4まで分類されておりますが、そのタイプとしましては1型と2型というのがあり、2型がHITです。今回のお話はヘパリンを使用後の血小板減少の確認とそれから体内のいろいろな場所の動静脈に血栓ができているということによるもので、この頃は静脈の中に色々なカテーテルが入っている方が多く、その場合にそう場所に血栓ができる、さらに血小板が減少したあとで脳梗塞を起こす、心筋梗塞を起こす、深部の動静脈に血栓が起きる、そういったものがHITです。

 

提供 : 株式会社スズケン



前項へ 1 2 3