<スズケンDIアワー> 平成21年4月30日放送内容より |
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和歌山県立医科大学腎臓内科・血液浄化センター 教授
重松 隆
今後、この薬がどのように使われるかは、発売後、臨床の現場でいろいろ検討されていくと思いますが、ひとつには、カルシウム製剤との併用や先述の塩酸セベラマーとの使い分けによる投与法が色々模索されると思っています。おそらく、1〜2年後には、より良い多様な使い方が提案されていると思っています。 炭酸ランタンの水和物が、この世の中に登場することによって、二次性副甲状腺機能亢進症治療の役者は大体揃うことになります。活性型ビタミンD、カルシウム製剤、calcimimeticsという種類に属するシナカルセト製剤、リン吸着剤のカルシウム製剤、塩酸セベラマー、そして今回の炭酸ランタン水和物。これら薬剤により、二次性副甲状腺機能亢進症の治療のメニューが概ね出揃ったといえます。あとは、私たちが、使い方を開発していけばよろしいのではないかと思います。
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提供 : 株式会社スズケン | ||||
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