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<スズケンDIアワー> 平成21年5月14日放送内容より スズケン

添付文書の中の副作用(19)消化性潰瘍


帝京大学 名誉教授
清水 直容

icon 潰瘍の鑑別診断

 腸内には非常に多くの菌が存在しており、その多くは嫌気性菌です。ピロリ菌の有無の検査は、現在は非常に簡単なものです。アイソトープをつけたウレア(尿素)を飲みますと、ピロリ菌はそれを分解するウレアーゼという酵素を持っており、それにより炭素のアイソトープが吐く呼吸の中に出てきますので、飲んでいただいて30分後に息の中のアイソトープ量をカウントすれば、それでピロリ菌の有無がすぐにわかるわけです。

AGML:Acute Gastric Mucosal Lesion

 この消化性潰瘍のほかに、AGML(Acute Gastric Mucosal Lesion)という用語もございますが、いろいろな医薬品を飲まれた方が、どうも胃の痛みがある、あるいは吐き気、嘔吐、胸やけが、げっぷが出る、食欲が低下したなどの訴えをしたときには、前述のようなことを念頭に置く必要があるわけです。

icon 医薬品添付文書の記載例

 医薬品を全部申し上げる時間もありませんが、NSAIDとしての例は、例えばCOX2選択性阻害剤の商品名セレコックスの添付文書の副作用の中の、COX2の方は炎症に関係してくものですが、消化性潰瘍というところを見てみますと、0.2%ぐらいと書いてあります。また、商品名のボルタレンは、プロスタグランジン合成阻害剤とはっきり書かれております。また、例えば商品名インテバンなどでも0.04%と書いてあります。頻度としてはそう多くないものですけれども、使われているNSAIDが多いので、症例数としてはかなり経験するものであります。

 

提供 : 株式会社スズケン



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