愛媛大学病態情報内科学 教授
檜垣 實男
本日は新しい高血圧治療用配合剤、カンデサルタン・シレキセチル・ヒドロクロロチアジド(商品名エカード)についてお話を致します。
利尿配合剤開発の背景
ARB/利尿薬配合剤が開発されるにいたった背景についてお話しいたします。ご存知のように、高血圧は脳卒中や心筋梗塞などの動脈硬化性疾患をひきおこす最大の原因とされています。我が国の高血圧患者数は2006年の段階で4,000万人と推計されており、これは30歳以上の大人の約半数にあたります。西暦2000年の推計では高血圧患者数を3,600万人と推計していましたので、わずか6年間で400万人も増加したことになります。また高血圧患者さんの内訳を見てみますと、肥満者の増加を背景に、高血圧患者の6割の方に糖代謝異常が見られ、また糖代謝異常の患者さんの6割に高血圧が見られることや、脂質異常症の合併やメタボリックシンドロームの合併、最近では慢性腎臓病CKDを合併する患者さんも増加しており、日本人では極めて心血管リスクの高い高血圧患者が急増していることが心配されています。
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