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<スズケンDIアワー> 平成21年6月11日放送内容より スズケン

話題の新薬2009−(1)


獨協医科大学 名誉学長
原田 尚

icon 子宮内膜症に伴う月経困難症治療薬;
ノルエチステロン・エチニルエストラジオール

ノルエチステロン・エチニルエストラジオールの構造式

 この薬は、黄体ホルモンのノルエチステロンと卵胞ホルモンのエチニルエストラジオールの配合薬で、我が国で始めての治療用低用量ピルで、効能・効果は、子宮内膜症に伴う月経困難症です。
 1日1錠を毎日一定の時刻に21日間経口投与し、その後7日間休薬します。これを1クールとして繰り返します。
 併用注意薬としては、副腎皮質ホルモン、三環系の抗うつ薬、血糖降下薬、感染症治療薬,リファンピシンなどがあります。
 副作用としては88%に見られ、不正の性器出血、悪心、頭痛、上腹部痛などであり、重大な副作用としては、血栓症、アナフィラキシー様症状などの見られることがあります。

icon 抗悪性腫瘍薬;スニチニブリンゴ酸塩

スニチニブリンゴ酸塩の構造式

 この薬は、複数の受容体チロシンキナーゼをターゲットとする新規のキナーゼ阻害剤です。in vitro試験で血小板由来増殖因子受容体、血管内皮増殖因子受容体、 幹細胞因子受容体などのRTK活性を阻害し、また、in vivoの腫瘍においても、それら受容体のリン酸化を阻害します。効能・効果は、イマチニブ抵抗性の消化管間質腫瘍及び根治切除が不能、または転移性の腎細胞がんであります。
 通常、1日1回、50mgを1週間連続経口投与し、その後、2週間休薬します。これを1クールとして繰り返します。患者の状態により、適宜減量いたします。
 検査値異常を含む副作用は全例に見られ、血小板・白血球・好中球などの減少、皮膚変色、手足症候群、食欲不振、肝機能異常などです。
 また、重大な副作用としては、汎血球減少、血小板・白血球・好中球の減少などの見られることがあります。

icon 抗ウイルス薬;ファムシクロビル

ファムシクロビルの構造式

 ファムシクロビルは、プリン骨格を有する新規の化合物で、吸収後、肝臓でペンシクロビルに代謝され、抗ウイルス活性を示すプロドラッグで、水痘、帯状疱疹ウイルスに対して増殖抑制作用を示します。効能・効果は帯状疱疹です。
 通常、成人では、1回500mgを1日3回経口投与します。なお、腎機能障害のある患者には、慎重に投与する必要があります。
 検査値異常を含む副作用は13%に見られ、ALT・AST・CPKの増加、頭痛などであり、重大な副作用としては、アナフィラキシー、アナフェラキシー様症状、呼吸困難、汎血球減少、精神・神経症状などの見られることがあります。

 

提供 : 株式会社スズケン



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