→ 番組表はこちら
→ストリーミング版はこちら
<スズケンDIアワー> 平成21年8月13日放送内容より スズケン

高血圧治療用配合剤テルミサルタン・ヒドロクロロチアジド


獨協医科大学 名誉教授
松岡 博昭

icon JSH2009における降圧目標

 高血圧は心血管疾患の主要なリスク因子ですが、降圧薬治療によって心血管疾患を抑制できることが多くの大規模臨床試験によって明らかにされています。心血管疾患の抑制には厳格な降圧が特に重要であることが報告されています。日本高血圧学会では本年1月に高血圧治療ガイドラインの改訂を行い、JSH2009として発行しました。

JSH2009における降圧目標

 JSH2009では降圧目標値を若年者や中年者では130/85mmHg未満、糖尿病やCKD、あるいは心筋梗塞後の症例では130/80mmHg未満、高齢者や脳血管障害例では140/90mmHg未満としています。しかしながら、実際に降圧目標値を達成している割合は50%にも至らないということが多くの調査で示されています。十分な降圧が得られない原因としては幾つかの要因が考えられます。例えば、適切な薬剤が適切な量投与されているかどうかといった主治医側の問題がありますし、適切な薬剤が十分量投与されていても高血圧自体が治療抵抗性である場合もあります。また、患者さんの側としても過剰な飲酒や過剰な食塩摂取などのような生活習慣に問題はないか、あるいは、処方された薬剤をきちんと服薬しているかどうかといった服薬アドヒアランスなどの問題もあります。アドヒアランスというのは治療の継続という意味でありまして、以前はコンプライアンスと呼ばれていました。当然のことではありますが、服薬アドヒアランスが良好な症例ほど降圧目標達成率の高いことが報告されています。服薬アドヒアランスには患者さんの高血圧に対する認識の程度や薬の副作用なども関係しますが、服薬する薬の数にも影響されることが示されています。すなわち、服薬アドヒアランスは処方錠数が少ないほど良好ですので異なった降圧薬を2剤投与するよりも配合剤1剤を投与するほうがよいということになり、降圧目標達成率も高まることが期待されます。

 

提供 : 株式会社スズケン



1 2 3 次項へ