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<スズケンDIアワー> 平成21年8月27日放送内容より スズケン

添付文書の中の副作用(20) 致死的有害事象をめぐって


帝京大学 名誉教授
清水 直容

icon 医薬品との因果関係に関する事例

 例えば、アモキサピンを見てみますと、「希死念慮」という言葉が出てきます。「悪性症候群」には必ず死亡した例があるという記載が出てきます。
 また、フェニトインには、過量投与欄にいろいろな原因は書いてありますが、死亡することがあるという言葉が出てまいりますし、アスピリンでも、海外の大規模疫学調査で、妊娠中、長期連用して新生児体重減少、死亡というような記載があります。そのほかコンドロイチンでも、ライ症候群での高死亡率病態という言葉が出ております。ライ症候群についての、お話は後日にしたいと思いますが、インフルエンザ等のウイルス性疾患の先行後に起こってくるものです。
 この関連の副作用、有害事象で多いものは、抗精神病薬です。例えばアモキサピン三環系抗うつ薬には、24歳以下自殺念慮企図のリスク増加の報告があるということが書いてありますし、そううつ病治療薬では自殺観念増加があらわれることがあると記載されています。
 抗ヒトTNFαモノクロナール抗体であるインフリキシマブでは、関節リウマチなどへの適応警告欄に、結核が発症し、死亡例の報告記載あります。重大な副作用欄に、敗血症、感染、日和見感染の死亡に至った症例の多くは、感染症によるといった、因果関係判定に役に立つような記載もあります。
 そのほか、当然ながらインスリン製剤では、食事をしていないのに使用して低血糖になって、中枢神経系の不可逆的障害、死亡などをとるおそれがあるというとが書かれています。

 

提供 : 株式会社スズケン



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