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<スズケンDIアワー> 平成21年9月24日放送内容より スズケン

話題の新薬2009−(2)


獨協医科大学 名誉学長
原田 尚

icon 尋常性ざ瘡治療薬;アダパレン

 次に、尋常性ざ瘡治療薬;アダパレンについてお話しします。

アダパレンの構造式

 アダパレンは、フランスで創薬された新規のナフトエ酸誘導体の外用ざ瘡治療薬です。細胞核内のレチノイン酸受容体に結合して、その標的遺伝子の転写促進化を誘導することによりレチノイド様作用を示し、表皮酸の角化細胞の分化を抑制します。
 効能・効果は、尋常性ざ瘡で、1日1回、洗顔後、患部に適量を塗布します。
 副作用は9%に見られ、皮膚の乾燥、皮膚不快感、皮膚剥奪などであります。

icon 加齢黄斑変性症治療薬;ペガプタニブナトリウム

 次に、加齢黄斑変性症の治療薬ペガプタニブナトリウムについてお話しします。

ペガプタニブナトリウムの構造式

 加齢黄斑変性症は、加齢により黄斑にあらわれる慢性的進行性疾患で、中心視力の低下を来し、失明の危険を伴う恐ろしい疾患であります。この薬剤は、眼内の病的血管の新生に関与するVEGF165を選択的に結合して、その活性を阻害します。米国では、2004年に認可されました。
 効能・効果は、中心窩下脈略膜新生血管を伴う加齢黄斑変性症です。
 0.3mgを6週ごとに1回、硝子体内に注入いたします。なお、緑内障及び高眼圧症の患者では慎重に投与する必要があります。
 副作用は32%に見られ、角膜浮腫、前房の炎症などであり、重大な副作用としては、眼障害、ショック、アナフィラキシー様症状などの見られることがあります。

icon その他の新薬

 その他にも腎・肝・心・肺・膵・骨髄などの移植における拒絶反応を抑制するタクロリムス水和物、同じく免疫抑制剤の抗ヒト胸腺細胞ウサギ免疫グロブリン、また、噴霧式アレルギー性鼻炎治療薬;モメタゾンフランカルボン酸エステル水和物、副交感神経興奮薬;ネオスチグミンメチル硫酸塩・アトロピン硫酸塩水和物、新生児の高血圧症を伴う低酸素呼吸不全改善薬;一酸化窒素及びGnRH拮抗薬で早発排卵防止薬;ガニレリクス酢酸塩などがありますが、時間の関係上、詳細は省略させていただきます。

 

提供 : 株式会社スズケン



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