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<スズケンDIアワー> 平成21年10月8日放送内容より スズケン

経口カルバペネム系抗菌薬テビペネムピボキシル


北里大学北里生命科学研究所 教授
砂川 慶介

icon はじめに

 肺炎球菌ならびにインフルエンザ菌は小児の肺炎、中耳炎、細菌性髄膜炎、敗血症の主要な原因菌でありますが、最近、小児に処方される機会の多い広域ぺニシリン、一部のセフェムならびにマクロライドに耐性を示すぺニシリン耐性肺炎球菌(penicillin resistant S.pneumoniae: PRSP)、β―ラクタマーゼ非産生で、かつ アンピシリンに耐性のインフルエンザ菌(beta-lactamase non producing ampicillin resistant: BLNAR)が急増し注目されています。その結果、小児、とりわけ2歳の幼児を頂点とする生後4ヶ月から6歳までの小児の肺炎や耳鼻科領域感染症に対して経口抗菌薬での治療が困難となり、感染の反復化、治療の遷延化がおこり、注射用抗菌薬の選択や小児では承認されていないニューキノロン薬の使用を余儀なくされるようになり、大きな社会問題にもなってきております。このような状況から、外来で使用が可能で、耐性菌による感染症にも確実に奏効する新規経口抗菌薬の登場が、小児を診療する現場から強く求められてまいり、この度、新規経口カルバペネム系薬であるテビペネムピボキシル(商品名:オラペネム小児用細粒10%)が開発され、2009年4月製造販売承認が取得され、8月から発売されました。

 

提供 : 株式会社スズケン



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