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<スズケンDIアワー> 平成21年10月29日放送内容より スズケン

高血圧治療薬 アリスキレンフマル酸塩


大阪大学大学院内科 教授
楽木 宏実

icon ASPIRE HIGHER

 全世界で35,000例を超える患者を対象に、アリスキレンを用いたASPIRE HIGHERとよばれると一連の臨床試験プログラムが進行中です。生命予後を確認する大規模な試験及び臓器保護作用の可能性を評価するための中・短期の試験が含まれています。昨年発表されたAVOID試験もそのひとつです。

アリスキレンは高血圧を合併する・・・

 AVOIDは、ARBのロサルタン100mgを含む降圧治療を受けている高血圧合併2型糖尿病性腎症患者に、アリスキレンあるいはプラセボを24週間追加投与し、尿中アルブミン/クレアチニン比に対する効果を検証した試験です。結果、アリスキレン投与により、プラセボ群に比べて、尿中アルブミン/クレアチニン比は、有意に20%減少しました。すなわち、ARBにアリスキレンを追加投与することにより、さらなる臓器保護が得られる可能性が示されました。

icon まとめ

 最後に、アリスキレンの特徴をまとめます。

アリスキレンの製剤特性のまとめ

 アリスキレンは、RA系の起点に位置する酵素であるレニンを直接的に阻害する新規の経口降圧薬で、単独で24時間以上にわたり、良好で安定した降圧効果を示します。全世界で大規模臨床試験が進行中であり、今後、臓器保護効果を含め、アリスキレンの臨床におけるエビデンスが発表される予定です。
 本日は、新しい高血圧治療薬であるアリスキレンの特徴をお話しました。アリスキレンは、その降圧効果及び安全性の高さから、今後の高血圧治療における第一選択薬の一つとなる可能性を持っていると思います。

 

提供 : 株式会社スズケン



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