<スズケンDIアワー> 平成21年11月26日放送内容より |
![]() |
|||
東京大学大学院臨床疫学・経済学 准教授
福田 敬 今日は、高血圧症治療剤と高コレステロール血症治療剤を配合して、一錠で双方の治療を可能にした初めての薬剤について紹介するとともに高血圧症と高コレステロール血症を2剤で治療する場合よりも1剤で治療した場合の服薬アドヒアランスについてお話したいと思います。
高血圧症と高コレステロール血症の併発は、脳・心血管疾患の発症リスクを一層高めることが知られています。2009年12月に発売予定のカルシウム拮抗薬・スタチン配合剤(商品名カデュエット配合錠)は、1日1回経口投与で、高血圧症と高コレステロール血症を世界で初めて1錠で治療できる薬剤です。また、本剤は服薬アドヒアランスの向上ならびに持続的かつ安定した血圧・LDLコレステロール低下作用を実現します。
心血管疾患のリスク管理には、血圧とコレステロールを併せてコントロールすることが、脳卒中や心筋梗塞といった重篤な心血管イベント発症の抑制に大きく関与していることが知られています。しかしながら、血圧やLDLコレステロールを十分コントロールできていない患者さんが多く存在することも問題視されてきました。既に受診しているにもかかわらず、血圧またはLDLコレステロールのコントロールが不十分だったり、一方が未治療であったりする場合も少なくありません。
|
||||
提供 : 株式会社スズケン | ||||
|