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<スズケンDIアワー> 平成21年12月10日放送内容より スズケン

第3回日本緩和医療薬学会


日本医科大学附属病院 薬剤部長
片山 志朗

icon 特別講演から

 今回は、特別講演として17日の初日にはWHOのDr.ScholtenにWHO疼痛治療ガイドラインの現状について、ご報告いただきました。スコルテン先生はWHOでガイドライン改訂の責任者をされている先生で、今後の改訂内容についていくつかのヒントをいただきました。また、2日目の特別講演にはNHKエデュケーショナル エグゼクティブプロデューサーの坂井かをり先生に、患者の視点に立ったがんや緩和の医療についてご講演いただきました。医療者が忘れがちな患者視点の医療とは何かを熱くお話しいただき、私たちが心のこもった医療を提供することがどれだけ大事なことなのか、改めて教えていただきました。ご講演の後、会場からたくさんの質問が寄せられましたことも印象深いエピソードの一つです。

icon 口頭発表の重視

 今回の大会で私が取り組みたかったことがもう一つあります。それは口頭発表に重点を置くことです。いつしか薬剤師の学会発表の主流がポスター発表となり、大会によってはすべてポスターというプログラムも散見されるようになりました。
 これは薬剤師のディベート力を磨く機会を自ら放棄しているように思えてなりませんでした。薬剤師がこれだけ病棟などの臨床の現場に赴くようになってきたにもかかわらず、このままでは現場での医師や看護師との協議、さらには情報を必要としている患者さんへの適切な対応ができなくなってきてしまうのではないかとの危機感からでした。口頭発表で堂々とフロアからの質問に答え、また決められた時間内に起承転結を付けたメリハリのある発表を行う。これは臨床の現場で必ず役に立つ、また臨床での必須のスキルです。このため、今大会では優秀発表賞はすべて口頭発表から選出することとし、プライオリティーを付けた演題募集を行いました。お陰さまで、応募のありました256演題中64演題が口頭発表としてエントリーいただき、16のセッションを組むことができました。大会中、口頭発表ブースは入りきれない参加者であふれ、発表者と参加者のやり取りも大変活発に行われていました。

icon シンポジウムから

大会プログラム

 今回のシンポジウムは13のセッションとなりました。多くのサブテーマを盛り込んだため、このような数となってしまいましたが、いずれの会場も参加者であふれ、また椅子の増設が追い付かず、大勢の方に立ち見でのご不便をおかけしましたことをこの場をお借りしてお詫び申し上げます。しかし、今回ご参加いただいた薬剤師のうち500名近くの方が開局の薬剤師であったことは、やはり緩和医療、がん医療が在宅化の流れを受け、急速に増えていることを裏付けているのではないかと改めて感じることができました。今後日本緩和医療薬学会本体の方向性もこの状況に対応していく必要があると思います。

 

提供 : 株式会社スズケン



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