→ 番組表はこちら
→ストリーミング版はこちら
<スズケンDIアワー> 平成21年12月31日放送内容より スズケン

話題の新薬2009(3)


獨協医科大学 名誉学長
原田 尚

icon 経皮吸収型卵胞黄体ホルモン薬エストラジオール、酢酸ノルエチステロン

 次に、経皮吸収型の卵胞黄体ホルモン薬エストラジオール、酢酸ノルエチステロンについてお話します。

エストラジオール、酢酸ノルエチステロンの構造式

 更年期障害や卵巣欠落症状には、エストロゲン補充療法が有効でありますが、子宮内膜のがんの発生を促すおそれがあり、プロゲストーゲンの併用によりその危険性が軽減するという報告もなされております。この2種のホルモン薬の併用療法が行われておりますが、服薬上、種々の難点もあります。この薬はその両者を含有した経皮吸収型の薬として開発され、世界40カ国以上で使用されております。
 効能・効果は、更年期障害及び卵巣欠落症状に伴う血管運動神経系の症状で、通常、3〜4日ごとに1枚を下腹部に張りつけます。副作用は61%に見られ、乳房緊満感、下腹部痛などであり、重大な副作用としてはアナフィラキシー様症状の見られることがあります。

icon 閉経後骨粗鬆症治療薬エストラジオール、レボノルゲストレル

 次に、閉経後の骨粗鬆症治療薬エストラジオール、レボノルゲストレルについてお話いたします。

エストラジオール、レボノルゲストレルの構造式

 閉経後の骨粗鬆症は、閉経に伴うエストロゲンの長期欠損により、骨吸収亢進によるものとされ、ホルモン補充療法が有効とされておりますが、その際、子宮内膜保護の目的で、黄体ホルモンの併用が一般的に行われております。しかし、我が国ではこれまでこの種の製剤がなく、この配合薬は生理活性の強い17βエストラジオールと黄体ホルモンのレボノルゲストレルを組み合わせたものであります。
 効能・効果は、閉経後の骨粗鬆症であり、1日1錠を経口投与します。副作用は58%に見られ、乳房不快感、乳房痛などです。

 

提供 : 株式会社スズケン



前項へ 1 2 3 次項へ