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<スズケンDIアワー> 平成22年1月7日放送内容より スズケン

肥満症治療薬 シブトラミン塩酸塩水和物


東京逓信病院 内科部長
宮崎 滋

 本日は、新しい肥満症治療薬、シブトラミン塩酸塩水和物(以後シブトラミン)についてお話いたしたいと思います。

icon シブトラミンとは

 シブトラミンは、日本で初めて長期的に使用することができる肥満症治療薬と考えられております。これまで、マジンドールがありましたが、使用が3か月に制限されておりました。シブトラミンの作用は中枢性に作用し、食欲抑制作用があります。現在、製造販売承認を申請中で、近々予定されております。この薬は、欧米初め韓国、中国など世界の80カ国で既に使用されており、日本でもやっと使用できるようになったという薬であります。

icon 肥満と肥満症

 このシブトラミンの使用法についてお話しする前に、肥満症治療薬の考え方からお話ししたいと思います。

肥満症診断のフローチャート

 肥満症治療薬は、対象はあくまで肥満症患者であり、やせ薬ではないということをまず明記しなければなりません。
 それでは、肥満症は何かということですが、脂肪組織が過剰に蓄積した状態を肥満と言っております。すなわち、肥満の判定は身長当たりの体重の指数で、ボディ・マス・インデックス(以下BMI)を用いております。このBMIは体重を身長の二乗で割ったものでありますけれども、BMI25以上を肥満と、日本では定義しております。欧米ではBMI30以上が肥満であります。では、肥満症は何かと申しますと、日本肥満学会の定義では、肥満に起因ないし関連する健康障害を合併するか、その合併が予測される場合で、医学的に減量を必要とする病態を言います。もっと簡単に申し上げますと、「治療すべき肥満」が肥満症であります。その意味で肥満と肥満症を明らかに区別する必要があります。肥満症と診断された場合であれば、減量を主とした治療、指導が必要になってきます。

 

提供 : 株式会社スズケン



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