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<スズケンDIアワー> 平成22年2月18日放送内容より スズケン

新薬の薬価算定根拠(29)


日本大学薬学部薬事管理学 教授
白神 誠

icon ラジレス錠とカデュエット配合錠の薬価算定根拠

 次は、ラジレス錠です。

ラジレスの屋か算定表

 有効成分は、アリスキレンフマル酸塩で、ノバルティス・ファーマの開発です。アリスキレンフマル酸塩はレニン・アンジオテンシン・アルドステロン系抑制作用を有し、「高血圧症」を効能・効果とします。効能・効果などが類似するロサルタンカリウムの製剤である萬有製薬のニューロタン錠を比較対照薬に類似薬効比較方式(T)で算定が行われました。


 次は、カデュエット配合錠です。

カデュエット配合錠の薬価算定表

 成分は、アムロジピンベシル酸塩とアトルバスタチンカルシウム水和物の配合剤で、ファイザーの開発です。アムロジピンベシル酸塩はCaチャンネル遮断作用を、またアトルバスタチンカルシウム水和物はHMG−CoA還元酵素阻害作用を有し、「高血圧症又は狭心症と、高コレステロール血症又は家族性高コレステロール血症を併発している患者」を効能・効果とします。これら2剤を配合する意義としては、高血圧症治療及び高コレステロール血症治療の最終エンドポイントである脳、心血管疾患の発症抑制に対して各単剤を上回る有効性が示されたということが薬事承認で認められています。本剤はアムロジピンベシル酸塩とアトルバスタチンカルシウム水和物を配合することによる各単剤に対する上乗せ効果を期待し、開発されたという経緯も考慮し、これら2つの成分の組み合わせを最類似薬とするのではなく、アトルバスタチンカルシウム水和物の製剤であるアステラス製薬のリピトール錠のみを最類似薬とした類似薬効比較方式(T)による算定が行われました。その上でアムロジピンベシル酸塩の要素については、補正加算で評価することが妥当と判断され、その上乗せ効果について有用性加算(U)を適用することとされました。なお、算定薬価が外国平均価格の3/4を下回ることから、外国平均価格調整による引上げが行われました。本剤には、アムロジピンとアトルバスタチンをそれぞれ、2.5rと5r、2.5rと10r、5rと5r、5rと10rを含有する4つの製剤があり、それぞれの薬価は、規格間調整により算定されました。

 

提供 : 株式会社スズケン



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