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<スズケンDIアワー> 平成22年2月18日放送内容より スズケン

新薬の薬価算定根拠(29)


日本大学薬学部薬事管理学 教授
白神 誠

icon アボルブカプセルとルミガン点眼液の薬価算定根拠

 次は、アボルブカプセルです。

アボルブカプセルの薬価算定表

 有効成分は、デュタステリドで、グラクソ・スミスクラインの開発です。デュタステリドは5α還元酵素阻害作用を有し、「前立腺肥大症」を効能・効果とします。同様の効能・効果等を持つ類似薬がないことから、原価計算方式により算定が行われました。本剤の営業利益率の算出にあたっては、本剤は新規の作用機序を有しており、前立腺肥大症の主たる症状である排尿障害の要因が幾つかある中で、本剤を治療の選択肢の一つとして医療現場に提供する意義はあると判断され、平均的な営業利益率プラス20%の営業利益率、すなわち23.0%を用いることとされました。


 次は、ルミガン点眼液です。

ルミガン点滴液の薬価算定表

 有効成分は、ビマトプロストで、千寿製薬の開発です。ビマトプロストは、房水流出促進作用を有し、「緑内障、高眼圧症」を効能・効果とします。補正加算のいずれの要件にも該当せず、効能・効果、薬理作用等が類似する外用剤が既に3つ以上あることから、類似薬効比較方式(U)で算定が行われました。薬価の算定は、最も類似していると考えられるトラボプロストの製剤の薬価、過去10年間に薬価収載された類似薬の平均1日薬価、過去6年間に収載された類似薬の最低薬価を比較し、最も薬価の低かった、過去6年間に薬価収載された類似薬の最低薬価、すなわちタフルプロストの製剤である参天製薬のタプロス点眼液の薬価に合わせることとされました。

 

提供 : 株式会社スズケン



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