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<スズケンDIアワー> 平成22年2月25日放送内容より スズケン

添付文書の中の副作用(22) 血管炎症候群


帝京大学 名誉教授
清水 直容

icon 添付文書にける血管炎の記載

 具体的な例として、JAPIC2010年版で、血管炎を検索しますと、69品目が出てきますが、そのうちの2、3例を紹介したいと思います。

プロピルチオウラシル

 例えば、抗甲状腺剤プロピルチオウラシルでは、次のように書かれております。抗好中球細胞質抗体(ANCA)関連血管炎症候群が頻度は不明であるが発現する。投与中に急性進行性腎炎症候群、この初発症状は血尿やたんぱく尿などですが、さらに風邪様症状、皮膚ですと紫斑、皮膚潰瘍等のANCA陽性血管炎症候群による障害を認めることがある、といったことが書かれております。

ペニシラミン

 また、リウマチ、ウィルソン病治療の金属解毒剤ペニシラミンには、血栓性静脈炎、頻度不明。アレルギー性血管炎、頻度不明。多発性血管炎、頻度不明など複雑な血管炎が書かれております。その血栓性静脈炎、アレルギー性血管炎の中には、白血球破砕性血管炎など、臓器がどれかにより、例えば肺、腎臓等に多様な臓器障害を引き起こし、血清学的に抗好中球細胞質抗体(MPO-ANCA)陽性であることを特徴とする多発性血管炎などがというような書き方もされております。

アロプリオール

 もう一例読ませていただきますと、キサンチンオキシダーゼ阻害剤、抗尿酸血症治療剤であるアロプリノールには、多くの皮膚の疾患Stevens-Johnson症候群、Lyell症候群、剥脱性皮膚炎などの重篤な発疹、これは頻度不明ですが、そこに続いて、過敏性血管炎という言葉で出てきます。その実際の徴候としては、皮膚の剥脱、発熱、リンパ節がはれてくる、関節の痛み、肝障害、腎機能異常、好酸球増多などを伴うことがあると書かれております。

 

提供 : 株式会社スズケン



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