獨協医科大学 名誉学長
原田 尚
この番組では、新しく薬価収載された新薬の中から、特に注目される品目について解説しております。
パーキンソン病治療薬;ゾニサミド
まず、レボドパ賦活型のパーキンソン病治療薬;ゾニサミドについてお話しします。

ゾニサミドは、1974年に抗てんかん薬として開発され、現在、広く用いられております。2000年、けいれんを伴ったパーキンソン病患者に使用したところ、けいれん発作及び随伴したパーキンソン症状の軽快を見、以後、臨床治験が開始されました。
本薬は、メタンスルファミド構造を有し、レボドパ投与による線条体の細胞外液中のドパミンレベルを上昇させ、抗パーキンソン作用を呈すると思われています。効能・効果は、レボドパ含有製剤に他の抗パーキンソン治療薬を併用しても効果の得られないパーキンソン病です。
レボドパ含有製剤と併用して、1日1回25mgを経口投与いたします。副作用は52%に見られ、眠気、食欲不振などであり、重大な副作用としては、悪性症候群、皮膚粘膜眼症候群などが見られることがあります。
高血圧症の治療配合薬;バルサルタン・ヒドロクロロチアジド
次に、高血圧症の治療配合薬;バルサルタン・ヒドロクロロチアジドについてお話しします。

本薬は、アンジオテンシンII型受容体拮抗薬のバルサルタンと、サイアザイド系利尿薬のヒドロクロロチアジドの配合薬で、単独で効果の得られない高血圧症に対する降圧剤として開発されました。現在、90カ国以上で市販されています。
効能・効果は高血圧症ですが、過度の血圧低下のおそれがあり、第一選択薬としては使わないこととされております。1日1回1錠を経口投与します。副作用は44%に見られ、高尿酸血症などであり、重大な副作用としてアナフィラキシー様症状などの見られることもあります。
高血圧症治療配合薬;カンデサルタンシレキセチル・ヒドロクロロチアジド
同じく、高血圧症の治療配合薬;カンデサルタン シレキセチル・ヒドロクロロチアジドについてお話しします。

この薬もアンジオテンシンII型受容体拮抗薬であるカンデサルタンシレキセチルとサイアザイド系利尿薬のヒドロクロロチアジドの配合薬です。
効能・効果は高血圧症でありますが、前薬同様、過度の血圧低下のおそれがあり、注意を要します。1日1回1錠を経口投与いたします。副作用は20%に見られ、特に重大な副作用としては、血管浮腫等の見られることもあります。
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