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<スズケンDIアワー> 平成22年5月13日放送内容より スズケン

バンコマイシン眼軟膏薬


近畿大学眼科学 主任教授
下村 嘉一

icon 適正使用について

効能・効果

 本剤の適応症は既存治療で効果不十分な結膜炎、眼瞼炎、瞼板腺炎、涙嚢炎となっており、「他の薬剤による効果がみられない場合に投与される薬剤となっています。また、原則として、本剤投与開始前に培養検査、薬剤感受性検査を実施し、MRSAまたはMRSEによる眼感染症であることを確認してから投与を開始することとされています。
 患者における感染症状の程度から、緊急に治療開始が求められる場合で、MRSAまたはMRSEによる眼感染症であることが疑われる患者においては、細菌学的検査の結果確定前に投与を開始することもやむを得ませんが、事後には必ず検査結果を確認することが必要と考えられます。なお、細菌検査の結果からMRSAまたはMRSEが検出されなかった場合には、直ちに本剤の投与は中止するべきと考えます。
 また、投与期間は、感染部位、重症度、患者の症状等を考慮し、投与開始3日後、7日後、14日後など適切な時期に細菌学的検査を実施して菌の消長を確認し、本剤の継続投与が必要か否か判定して疾病の治療上必要な最低限の期間の投与にとどめる配慮が必要と考えられます。

icon おわりに

 本剤は、MRSAまたはMASEに起因する外眼部感染症に対して最後の切り札となる薬剤であることから、感染症の治療に十分な知識と経験を持つ医師又はその指導の下に適正使用され、末永く臨床現場で使用されることを願っております。

 

提供 : 株式会社スズケン



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