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<スズケンDIアワー> 平成22年5月27日放送内容より スズケン

添付文書の中の副作用(23) 不整脈 その1


帝京大学 名誉教授
清水 直容

icon 心電図による不整脈検査

心電図の基本

 心電図(ECG:ドイツ語ではEKG)は、正常では心房の中にある洞結節に発生した電気的刺激が心房に伝達され、次いで房室結節、それからHisを通り、左脚、右脚からPurkinje線維を経過して、心室に伝導され、心室が収縮して血液が送り出されます。規則正しくその心室の収縮が反復される場合が正常洞調律(normal sinus rhythm)です。

不整脈とは

 不整脈とは洞の頻脈(sinus)、その徐脈、洞の不整脈、次いで電気刺激発生部位でありますペースメーカー(PM)、その移動による不整脈として、これから述べます四つの名称があります。
1:冠状静脈洞(Coronary Sinus)がペースメーカーとなったリズム
2:房室結節の冠状静脈洞部がペースメーカーとなった調律、リズム
3:左房の調律、これは左房筋の一部がペースメーカー
4:房室結節がペースメーカー

正常洞調律においては・・・

 正常洞調律リズムの体表面心電図(ECG)は、P波、Q波、R波、S波、T波より構成され、不整脈があるときの症状は胸が痛む、動悸がする、息切れがする、失神が起こったなどですが、検査としては当然、心電図が重要であり、心房性、心室性などがすぐわかるわけです。

心筋細胞の活動電位とイオン電流

 心筋細胞の活動電位には、イオンの電流も関連し、専門的な新しい研究も行われていますが、心房の興奮にはナトリウムの伝導、心室興奮であるQRSもこのナトリウムの電流、そして心室が細分極であるSTの距離、T波にはカルシウム、カリウム濃度が関連すると教科書には記載があります。これらの電解質の変動によっても不整脈は起こり得ると思います。

心電図の各波形とその名称・時間間隔

 不整脈は、自分で脈を触れば判るわけであすが、前述のとおり心電図が大切であります。心房の洞結節に入る神経には、交感神経と副交感神経があるので、例えばストレスのある状態でアドレナリンなど交感神経が興奮しますと、それによって影響を受けるのであります。不整脈は、このリズムが規則正しくないだけのことでありますが、徐脈、頻脈などが括弧内で不整脈とされている例もあります。

 

提供 : 株式会社スズケン



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