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<スズケンDIアワー> 平成22年6月10日放送内容より スズケン

ARB・カルシウム拮抗薬配合剤オルメサルタン メドキソミル・アゼルニジピン


熊本大学大学院生命科学研究部 循環器病態学 教授
小川 久雄

icon オルメサルタン/アゼルニジピン配合製剤の特徴

レザルタスと単剤の降圧効果

 最後にARBおよびCa拮抗薬という異なる降圧機序を合わせ持つオルメサルタン/アゼルニジピン配合製剤(商品名:レザルタス)の効果を検討したREZALT試験から得られた結論としましては、本剤はARBまたはCa拮抗薬の単剤投与で効果不十分な本態性高血圧症患者に対して安全で良好な降圧を実現できる薬剤であり、降圧治療における有用な選択肢の一つになると考えられます。

レズルタスの心拍数への影響

 ARB/利用薬配合剤とARB/Ca拮抗薬配合剤のいずれの組み合わせを選択するのかについては、患者背景によっても異なりますが、日本における実地臨床では、ARBとCa拮抗薬を併用投与する症例が多く、オルメサルタンとアゼルニジピンは単剤でも24時間にわたる優れた降圧効果が認められています。さらに、アゼルニジピンは他のジヒドロピリジン系Ca拮抗薬と異なって、反射性の頻脈を起こしにくく、交感神経活性亢進の抑制が示されています。レザルタス配合錠には、交感神経活性の過度の亢進を抑制して、安定した降圧を達成する作用があります。心拍数の増加は、心血管系イベントのリスクを増加させます。したがいまして、レザルタス配合錠が心拍数を減少させ、交感神経系への影響が少ないことは、大きなメリットであると思います。
 オルメサルタンは降圧効果が強く、内皮機能改善作用や臓器保護作用も期待されます。アゼルニジピンも同様の作用が期待されます。これらの2つの降圧薬を配合することにより、一剤で厳格な降圧とともに多面的な相乗作用も期待できます。今後は、臨床の場におけるレザルタス配合剤の有用性は高まっていくものと思われます。

 

提供 : 株式会社スズケン



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